BRZのモデル概要

すでに発表されているように、新型BRZは従来のFR専用のプラットフォームを継続使用し、SGPのノウハウを取り入れて改良すると同時に、アッパーボディ、骨格はインナーフレーム構造とし、さらに超高張力後半も採用することでボディ剛性の大幅な向上と軽量化を実現。結果的にフロント横曲げ剛性は約60%、ねじり剛性は約50%向上され、従来型と比べ別次元といえるほど剛性を高めています。

スバル新型「BRZ」を正式発表とその特徴 値段は308万円~343万円
(画像=『AUTO PROVE』より引用)

特にボディでは、衝突安全性能を向上させるための重量増大を防ぐために、ボンネット、フェンダー、ルーフなどはアルミ製とするなど軽量化も行ない、従来モデルと同等の車両重量を実現しています。

パワーユニットは、アメリカ市場向けのFA24型をBRZ専用に大幅改良し、低中速トルクをアップしながらスポーツカーらしい高回転性能と両立させています。最高出力235ps/250Nmを発生し、従来型のFA20型に比べパワーは35ps、トルクは38Nmアップ。特に最大トルク回転数が従来型は6400rpm~6800rpmと非常に高回転だったのに対し、新型は3700rpmと中速トルク型になり、実用域でのトルクが大幅に強化され動力性能を高めています。

スバル新型「BRZ」を正式発表とその特徴 値段は308万円~343万円
(画像=『AUTO PROVE』より引用)

また従来モデルで採用されていた旧世代の6速MT、6速ATは大幅にアップデートされ、MTではギヤの強化やショートストローク化、ATはスポーツ走行向けの変速制御プログラムの導入、ドライバーの運転パターンに合わせるアダプティブ制御の採用などにより大幅に進化しています。

シャシーは、従来型のサスペンションなどを継承しながら、より熟成。BRZはシャシー・コンポーネンツを含め進化させているのに対し、独自性を主張するトヨタGRは従来型パーツをあえて採用するなど、スバル、トヨタGRとの理念の相違が見られるのは興味深いところです。

スバル新型「BRZ」を正式発表とその特徴 値段は308万円~343万円
(画像=『AUTO PROVE』より引用)

また、さらなる低重心化を追求し、約4mmの重心低下を実現。初代BRZよりも低重心であることを主張したGRスープラよりも低重心化に成功しました。

デザイン的には躍動感が感じられるスポーツカーらしいデザインとされ、トヨタのデザインをベースにBRZのデザイン要素が盛り込まれています。特に低さを強調したボンネット周り、リヤフェンダー周りのボリューム感は新型の特長となっています。

スバル新型「BRZ」を正式発表とその特徴 値段は308万円~343万円
(画像=『AUTO PROVE』より引用)

インテリアは従来型以上にシンプルな水平基調のインストルメントパネルとし、広い視界を確保。シートも新設計となり、スポーツ走行のために最適化されています。

スバル新型「BRZ」を正式発表とその特徴 値段は308万円~343万円
(画像=『AUTO PROVE』より引用)

またATモデルは運転支援システム「アイサイト」を標準装備し、プリクラッシュブレーキや全車速追従機能付クルーズコントロール機能が与えられています。

新型BRZのグレードはR、Sの2グレードで価格は308万円~343万2000円。両グレードの価格差は18万7000円。また6速MTと6速ATとの価格差は16万5000円で、もちろんこの中にはアイサイトの価格も含まれています。

スバル新型「BRZ」を正式発表とその特徴 値段は308万円~343万円
(画像=『AUTO PROVE』より引用)

価格

スバル新型「BRZ」を正式発表とその特徴 値段は308万円~343万円
(画像=『AUTO PROVE』より引用)

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