今年の私立大学一般選抜は激変で、大学入試改革初年度に当たるため注目度が高かったのだが、戦後最大となる12%もの志願者減に終わった。このほどリクルート進学総研では高校3年生に、大学に対する志願度やイメージを調査。今回はその調査報告から「関東エリアの高校生が志願したい文系大学」ランキング、トップ5は紹介しよう。

チャンスが広がる大学入試改革

 関東の大学群を、偏差値をひとつの指標として「早慶上理(早稲田大、慶應義塾大、上智大、東京理科大)」と「GMARCH(学習院大、明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)」というように長い間、分けられていた。ところが、2年ほど前から偏差値や人気によって再編され、「SMART(上智大、明治大、青山学院大、立教大、東京理科大)」というくくりが登場している。今回の性別、文理別、総合ランキングでも、上位にSMARTの姿が多く見られた。

 2位は、前年と変わらず青山学院大学。青学は、英語が難しいことで知られていたが、一般選抜が共通テストの成績を採用することになり、青学独自の英語対策をする必要がなくなったことで人気をキープしている。3位は前年からワンランクアップさせた早稲田大学。早稲田大は、総合で第1位になっている。かつては慶應大に惨敗していた印象が強かった早稲田大だが、令和に入り形勢逆転の兆しが見えている。例えば高校の先生にグローバル教育に力を入れている大学を聞いたアンケートでも早稲田大は上位に入るが、慶應大がかなり下に位置していたようだ。

 4位は、前年1位の明治大学。ちなみに、今年志願者がもっとも増えたのが明治大・法学部で2,402人(26.6%増)だった。
5位は前年7位から上昇した中央大学。同学の看板学部・法学部は、法曹界に数多くの人材を輩出しており、「司法試験を目指すなら中央大学」といわれるほどのレベルを誇る。