世界のスマートフォン市場に異変が起こっているようだ。なんとあのアップルが、2021第2四半期の出荷台数で第3位に陥落したという。そしてアップルに代わって2位へと浮上したのが、中国のスマホメーカー・シャオミ(Xiaomi)。ここ数年、日本でもその名前を聞くようになり存在感が増してきたシャオミとはいったいどのようなメーカーなのだろうか…。今回は新進気鋭のシャオミと、シャオミにシェアを抜かれたアップルについてお伝えしていきたい。

シャオミ、急成長でアップルを追い越し出荷台数単独2位に浮上

シャオミ(Xiaomi)アップル超えで世界2位のスマホ出荷台数に、この勢いで首位サムスン食いなるか
(Image:Yalcin Sonat / Shutterstock.com)アップルの前年同期比の伸びは1%増に留まった (画像=『オトナライフ』より引用)

 シンガポールに本部を置く市場調査会社・カナリスが7月15日に発表したデータによると、2021第2四半期のスマホ出荷台数で中国のシャオミがアップルを抜き、初の世界第2位へと躍り出たという。シャオミは海外事業を急速に成長させているといい、出荷台数は前年同期比の83%増と急増。世界の市場シェアも17%へと拡大したという。

 なお1位となった韓国・サムスンの市場シェアは19%(出荷台数前年同期比15%増)と、シャオミとの差はわずかだ。仮にこの勢いのまま出荷台数を伸ばすことができれば、次の四半期にはシャオミが世界トップシェアに輝くことも不可能ではなさそうだ。

 ちなみに3位アップルのシェアは14%。4位以下には、どちらも中国メーカーのOPPOとVivoが10%で並んだ。OPPO・Vivoともに前年同期比で25%以上の伸びを記録していることからも、中国のトップスマホメーカーとして君臨していたファーウェイの失速に乗じて次々とファーウェイの市場を奪い躍進を遂げる中国メーカーの抜け目ない戦略が伝わってきた。