預金・貸出金はコロナ対応で増加
~ すべての地域で預金利息が減少 ~
はじめに
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、規模を問わず企業に銀行を経由した資金が行き渡った。制度融資やリスケジュール対応など、銀行の対応は倒産の抑制に大きく寄与している。
帝国データバンクは、国内主要107行(大手銀行7行、地方銀行62行、第二地方銀行38行)の2020年3月末および2021年3月末の預金、貸出金の残高および2020年3月期(2019年4月~2020年3月)、2021年3月期(2020年4月~2021年3月)の預金利息(支出)、貸出金利息(収入)の推移について調査・分析した。
■前回(2020年12月発表、2020年9月中間期データ)は109行(大手7行、地銀64行、第二地銀38行)を調査対象としていたが、2020年10月に十八銀行(地銀)と親和銀行(地銀)が合併して十八親和銀行(地銀)、2021年1月に第四銀行(地銀)と北越銀行(地銀)が合併して第四北越銀行(地銀)となっているため、2020年3月期は2行合算の数値を1行分として計上している
■大手銀行7行=三菱UFJ、みずほ、三井住友、りそな、埼玉りそな、新生、あおぞら
■各数値は各行の決算短信(単体ベース)に記載されている数値(単位:百万円)を原則採用
調査結果
1 2021年3月末の国内主要107行の預金は、876兆4435億1700万円となり、2020年3月末(797兆1853億6700万円)と比べて、79兆2581億5000万円増加(9.9%増)した。大手銀行(10.2%増)、地方銀行(9.9%増)、第二地方銀行(8.2%増)の3業態すべてで増加
2 2021年3月末の国内主要107行の貸出金は、573兆5721億1700万円となり、2020年3月末(555兆115億9500万円)と比べ、18兆5605億2200万円増加(3.3%増)。大手銀行(1.8%増)、地方銀行(4.6%増)、第二地方銀行(6.9%増)の3業態すべてで増加
3 2021年3月期の国内主要107行の収支<貸出金利息(収入)-預金利息(支出)=本業利ざや>は、5兆4428億6000万円となり、2020年3月期(5兆5888億5000万円)と比べて、1459億9000万円減少(2.6%減)した。大手銀行(4.7%減)、地方銀行(1.0%減)の2業態で減少し、第二地方銀行(2.1%増)で増加
4 地方銀行、第二地方銀行の計100行について、本店所在地(都道府県別)の地域別(9地域)にみると、全9地域で預金・貸出金ともに増加。預金利息は、すべての地域で減少
提供元・帝国データバンク
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