メルペイスマート払いという名の借金が、負のスパイラルを生み出す可能性も
ただし、大学生の約4割はクレカ未保有で、金融リテラシーが十分に行き渡っていない可能性もある。メルペイで表示される金額は「不用品を売って得たもの」という感覚が強く、決済への心理的ハードルは低い。また、売ることを前提とした商品購入をする若年層も多く、そういった人々は手元に現金がなくても買うことをためらわない。その感覚のまま、引き上げられた与信枠でスマート払いを多用したら……地獄への第一歩となることは、想像がたやすいだろう。
AIによる与信審査が導入されるメルペイスマート払いでは、翌月払いなら手数料無料で利用できるが、清算期限を過ぎる場合や、リボ払いと同じように毎月支払う金額を一定にする「定額払い」にした場合も手数料が発生する。スマート払いとはいっても、内情は「借金」のこと。多額の借金に苦しむ人も、最初は少額の借入だったというのはよくある話だ。また、日本ではAIによって信用力を決める仕組みが不透明だと懸念する声も。考えてみれば、“素早い発送をする人”が“支払い能力のある人”とイコールであるといえる要素はどこにもないのは明らかだ。いずれにせよ、一歩間違えれば借金地獄へ足を踏み入れてしまう可能性があることは心に留めておきたいものだ。
参考元:メルカリAI使い信用評価利用実績分析し限度額決定、今夏にも【SankeiBiz】
※サムネイル画像(Image:about.mercari.com)
文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ
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