GPSで自然光と協調動作してくれる機能は意外と便利

 「本当に便利なの?」と疑ってしまっていた機能はGPS連動機能だ。ダイソンによると人間は1日を太陽の光とともに認識し生活している。太陽の光は大気による拡散で変化し、通過する大気が一番少ない正午が最も白く、多い早朝や夕方には赤みを帯びるそうだ。こうした自然光を100万回以上測定したデータから得られた知見に基づき、日時やGPSに応じた独自のアルゴリズムが生み出された。

在宅時間が長い今こそ見直すべきは“照明”、ダイソンの7万超えデスクライトの凄さを紐解く
(画像=アプリのGPS情報から
光の質を自然光とシンクロしてくれる、『BCN+R』より引用)

 これによってLightcycle Morphは時間帯によって常に人間に最適な色温度に変化してくれる。ずっと昼光色(寒色)の部屋にいたり、パソコンの画面からブルーライトを受けていたりすると体調に変調があることからもわかるように、こうした変化はあるほうが良い。

 他製品は調光ができるものの、色温度含めトレースしてくれるものはない。実際に作業しているとその効果はかなり実感でき、夕方になると自然と一旦休憩しようかなという気持ちになった。常に集中できる光を提供してくれるものも便利だが、長い目で考えると1日1日のサイクルを提供してくれる方が体や脳のパフォーマンスは向上すると感じた。最初は必要ないと思っていたが、この協調機能は意外と便利だった。

センサー類やUSB-Cポートなどハードウェア装備も充実

 他製品にないハードウェア的な機能も多い。例えば人感センサーで、5分動きを感知しないと減光し、その後消灯してくれる。再び近づくとついてくれるので、オンオフを気にかけずに席を立てる。また、自動輝度センサーはその時々で最適な明るさにしてくれるため、昼間設定した明るい照明のまま夜間も使い続ける、といったことが起きない。実際に夜間は同じ照度でも強く感じてしまうために、The Lightなどでは時間帯に合わせて手動で照度調整することを推奨している。Lightcycle Morphはこれも自動でやってくれるので、GPS協調機能も合わせるとほぼ自動で常に最適な光を提供してくれることになる。

 USB-Cポートがついているのも意外と便利で、スマホやスマートウォッチの他、さまざまなデバイスの充電ポイントとしても利用できる。欲を言えばもう少しパワフルなポートやマルチハブ機能があれば、オフィスワークには便利だったかもしれないが、一般的な利用にはポート一つで十分だろう。

在宅時間が長い今こそ見直すべきは“照明”、ダイソンの7万超えデスクライトの凄さを紐解く
(画像=『BCN+R』より引用)
在宅時間が長い今こそ見直すべきは“照明”、ダイソンの7万超えデスクライトの凄さを紐解く
(画像=自然光シンクロや人感センサーのオンオフなどは
ハードウェアボタンでも操作可能になっている、『BCN+R』より引用)
在宅時間が長い今こそ見直すべきは“照明”、ダイソンの7万超えデスクライトの凄さを紐解く
(画像=ラップトップも充電できるくらいの出力だと
なお良かったが、大抵のガジェットは充電できる、『BCN+R』より引用)

 最大の懸念は前述した通り価格が7万2600円もすることだろう。フロアライトタイプは9万7900円と本当に売る気があるのかという価格ではあるが、毎日使うということ、また長期間色が劣化することなく使えるということを考えれば一定の層にはフィットするかもしれない。新しいモデルが出るかもしれないことを考えると10年使うというのは考えられないかもしれないが、筆者個人としては買ってかなり満足度の高い製品だった。今後は娘の学習の際にも使っていこうと思う。(ROSETTA・木村ヒデノリ)

提供元・BCN+R

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