日本では、スマホの66%をiPhone(iOS)が占めているそうだが、海外では決してそんなことはない。実際、Appleがある裁判で提出したデータによると、2020年初頭、世界では26%ものiPhoneユーザーがAndroidに乗り換えていたという。これはいったいどういうことなのか? そこで今回は、Androidユーザーの筆者が世界的なスマホシェアの動向を解説する。
なぜか日本だけで66%ものシェアを誇るiPhoneの不思議

(Image:Mr.Mikla / Shutterstock.com) (画像=『オトナライフ』より引用)
アナタのスマホはiPhone? それともAndroidだろうか? この問いに対し、おそらく日本人の7割近くが「iPhone」だと答えるだろう。マイナビニュースの記事によれば、2021年4月時点で日本のスマホの66%はiPhone(iOS)だというのがその根拠である。だが、これは世界的に見るとかなりレアケースだ。実は、世界のスマホの72.2%はAndroidで、iPhoneのシェアはわずか27%にすぎないのである。
世界的にAndroidが支持される理由は容易に想像できる。AndroidはオープンOSで、どのメーカーでも自由に利用できるため、新興メーカーでも1万~3万円程度の安いスマホを供給しやすい。「Huawei(ファーウェイ)」が米国との経済戦争で大きくシェアを落としたとはいえ、それに続く「OPPO(オッポ)」や「Xiami(シャオミ)」といった中国メーカーが台頭してきている。これらの中国メーカーは1万円程度の廉価版から3~5万円程度のミドル機、8万円以上の高性能機まで幅広いラインナップを揃えているのだ。これに対しiPhoneは、廉価版の「第二世代SE」でも約5万円、上位機種の「12 Pro」は相変わらず10万円以上するのだから、発展途上国の人はとても手が出せないのである。

(Image:apple.com)iPhoneは廉価版の第二世代SE(64GBモデル)でも4万9,280円から。AndroidスマホのようにSDカードを追加してストレージ容量を増やせないのも痛い (画像=『オトナライフ』より引用)

(Image:oppo.com)オウガジャパン「OPPO Reno5 A」は、6.5インチの5Gスマホ。メモリ6GB、ストレージ128GB、6,400万画素4眼カメラ搭載でIP68防水防塵、日本独自規格のFeliCaまで搭載して、価格はたった3万9,800円。これは驚くべきコスパだ!(画像=『オトナライフ』より引用)