例年に比べると今年はずいぶんと梅雨入りが早まっている。すでに東海は梅雨入りしているというが、編集部がある東京も今週からずっと曇りベース、もはや梅雨に入ったかのような空模様が続いているが、みなさんのところはいかがだろうか。

 さて、梅雨といえば、時計愛用者にとって気をつけなければならないことがある。それは革ベルトにできる汗染みに対する備えだ。高温多湿な日本の梅雨の場合は、気温がすごく高いというわけではなくとも肌に密着しているぶん、ベルトの内側だけはよく汗ばんでいることが多い。つまり、この状態が何日も続いてしまうと、大きな汗染みができてしまい、ひいてはベルト自体の劣化を早めてしまう大きな要因につながる。

 ちなみに、欧米では圧倒的に革ベルトタイプなのに対して日本では、特に一般的な価格帯の時計の場合、ブレスレットタイプのほうがよく売れると聞いたことがある。梅雨の時期から夏にかけてのムシムシ、ジメジメとした高温多湿な気候風土がおそらくは関係しているのだろう。

 そんなわけで今回、5〜10万円までの価格帯でちょっと気になったブレスレットモデルを紹介したい。文字盤側からムーヴメントの動きが楽しめるD1ミラノのオートマティックスケルトンと個性派俳優の木下ほうか氏が監修したアウトラインのパートナー I 、そして隕石文字盤を採用したルノータスの限定モデル、アクアオーシャンの3機種である。

D1ミラノ P701 オートマティックスケルトンウォッチ

10万円アンダーでチョイス。半袖に合わせたいちょい個性派ブレスモデル
(画像=P701 オートマティックスケルトンウォッチ。SS(41mmサイズ)。5気圧防水。自動巻き(セイコーインスツル製Cal.NH70)。8万9100円、『Watch LIFE NEWS』より引用)

 2013年にイタリアで誕生した〝D1 MILANO(ディーワンミラノ)〞は、このオクタゴンケースをデザインアイコンとして取り入れている代表的なファッションウオッチブランドのひとつ。ソリッド感のあるデザインを特徴としており、数々の著名人やスポーツ選手が愛用したことでSNSから火が付き、現在35カ国以上で展開するなど急成長を遂げているブランドだ。

 ここに取り上げたモデルは、2017年発売の大ヒットモデル。同心円状デザインにカットアウトされたレイヤード構造のスケルトン文字盤が独特の存在感を放つ。上下左右にファセットカットを施したオクタゴンベゼルを備えた異形ケース、立体的かつエッジの効いた仕上げとあいまってシャープでモード感溢れる雰囲気を感じる。これから手首の露出が多くなる季節のファッションアイコンとして楽しめそうだ。

エイチエムエスウォッチストア 表参道、TEL. 03-6438-9321