スポーツ選手の英語インタビューには、スポーツシーンに限らず、日常生活でも使える英単語やフレーズが満載です。そこで今回は、ツアーで世界中の国々を訪れるテニス選手の英語インタビューから、日常的に使われる英単語やフレーズをご紹介します。
スポーツ選手のインタビューに頻出!日常で使える英単語&フレーズ10選
ここからは、実際のインタビューをいくつか取り上げ、どんな単語やフレーズが使われているかをみてみましょう。
大坂なおみ選手
1つ目の動画は、2019年1月から2月にかけて開催された全豪オープン準決勝の大坂なおみ選手のインタビューです。大坂選手はこの大会で優勝し、世界ランキング1位になりました。
1. I mean
「I mean・・・」は、「つまり」「と言うか」「いやその」といった意味をあらわし、何か説明をする際の前置き表現として使われます。
このインタビューの冒頭では、インタビュアーからの「第2セットに対戦相手が追い上げたとき、どれくらい厳しかったか?」という質問に対し、大坂選手が「I mean」を使って話し始めています。
【大坂選手】
- I mean, I kind of expected it a little……
(と言うか、そうなるんじゃないかとちょっと予想していたわ……)
「I mean・・・」は、自身の言い間違いを訂正する際にも使われます。
<例文>
- Do you have time on Sunday? I mean, Saturday.
(日曜日、時間ある? 日曜日じゃなくて土曜日)
また、「I mean it」という一文では、「本気で/心から(そう)思っている」という強い気持ちを表すことができます。直前に述べた内容を強調したいときなどに使われます。
<例文>
- I think you did your best. I mean it.
(私はあなたがベストを尽くしたと思っている。本当に) - I said be quiet! I mean it!
(静かにしてって言ってるでしょ!本気だよ!)
2. to be honest
honestは「正直な」「率直な」などの意味を持つ形容詞で、to beがついた「to be honest」は、「率直に言えば」「正直なところ」という意味です。
大坂選手は、インタビュアーの「(全豪オープン以前の)全米オープンでの経験が平静を保つのに役立っているか?」という質問に対する返答の中で、以下のように話しています。
【大坂選手】
- To be honest, I was so scared serving second serves……
(正直に言うと、セカンドサーブするのがすごく怖かったの……)
その他の例も紹介しておきましょう。
<例文>
- To be honest, this is not the most exciting experience I’ve ever had.
(正直なところ、これが今までで一番刺激的な経験というわけではないよ)
3. though
「though」は、「~にもかかわらず」という意味を持つ接続詞としての用法がよく知られています。そのため、thoughの後ろに主語と動詞が続く形に馴染みがあるという人も多いでしょう。
thoughには接続詞の他に、「~だけどね」といった意味を持つ副詞の用法もあり、文末や文中で使われます。インタビューでは、前述した「to be honest」を使った文の続きで使われています。
【大坂選手】
- So I guess that’s experience. I don’t know, though.
(だからそれは経験ってことだと思う、分からないけどね)
たとえば、相手の申し出に対して感謝を示した上で断るときに、「Thank you」や「Thanks」の後ろにthoughを付けて使うことができます。
<例文>
- A:I’ll take you home.
(送っていくよ) - B:I’m fine. Thanks, though.
(大丈夫だよ。でも、ありがとう)
4. I guess
「I guess~」は、日常生活でも頻繁に使われるフレーズです。大坂選手は、前述のthoughを使った文(「So I guess that’s experience, I don’t know, though.」)の冒頭で、この「I guess~」を使っています。
「guess」は「推測する」「言い当てる」などの意味を持つ動詞ですが、「I guess~」と使うと、「~だと思う」という意味になります。
意味は「I think~」と同様ですが、「I guess~」の方が確信の度合いが低く、「多分~だと思う」と、憶測を述べているようなニュアンスです。また、「I guess~」を使うことで、語調を和らげる効果もあります。