リクルートライフスタイルの外食市場調査・研究機関である「ホットペッパーグルメ外食総研」が、「女性の一人外食(※)」にまつわる調査結果を発表。そこで明らかになった女性の一人外食事情について紹介する。
※この調査における外食とは、夕方以降の食事を指す

調査対象:首都圏、関西圏、東海圏に住む20~69歳の男女
詳しい調査結果はこちら(PDF資料)

女性の一人外食の延べ回数は、前年度比+9.1%

2018年度(2018年4月~2019年3月)における、女性の一人外食の延べ回数は5135万回で、前年度の4708万回と比べ9.1%増加した。年代別に見ると、60歳代女性の延べ回数は減少傾向にあるものの、その他の20歳代~50歳代女性の延べ回数は増加傾向にある。
 

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女性の「一人外食」の延べ回数の推移<推計値(万回)>(画像=Foodist Media)

とくに、40歳代、50歳代女性の延べ回数が増えているのが特徴。40歳代女性は、2015年度848万回だった延べ回数が、2018年度では1056万回となり24.6%増加。50歳代女性は、649万回だった延べ回数が2018年度では801万回となり23.4%増加している。

女性就業者の「延べ一人外食回数」が3年間で31.1%増加

一人外食をする女性は2015年から14.2%増加しているが、女性の延べ外食回数自体は、2015年からほとんど変化が見られない。誰かと一緒ではなく、一人で食事を楽しむ女性が増えてきていることがうかがえる。
 

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女性の就業者数と女性「一人外食」の延べ回数の対2015年度比の推移(画像=Foodist Media)

さらに、女性就業者(※)の一人外食延べ回数に注目すると、ここ3年間で31.1%も増加していることがわかった。仕事終わりにそのまま一人で夕食をとる女性が増えつつあると言えるだろう。
※公務員、経営者・役員、会社員、自由業、自営業のいずれかに該当する人

また、2018年度における女性就業者の一人外食の内訳は、「飲酒なし」が2667万回、「飲酒あり」が425万回と、ほとんどが飲酒をともなわない食事だ。しかし、2015年度からの伸び率を見てみると「飲酒あり」が41.8%増となっている。食事だけでなく、一人飲みをする女性も増加しつつある。
 

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女性の「一人外食」における、職業と飲酒有無別の外食回数の推移<推計値(万回)>(画像=Foodist Media)

バーや中華料理店で一人外食をする女性が増加

女性が一人外食で利用している業態のシェア率を見てみると、最も高かったのは「ラーメン、そば」(16.9%)。次いで「ファストフード」(12.5%)、「ファミレス、回転すし等」(11.0%)、「喫茶店・カフェ」(11.0%)と続いており、上位4業態でシェアの半数を占めている状態だ。
 

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女性の「一人外食」で利用されている業態<延べ外食回数・推計値(万回)>(画像=Foodist Media)

一方で、2015年度の外食回数と比べ、最も増加傾向にあったのは「バー、バル、ビアホール等」で、+47.7%。次いで、「中華料理店」が+41.7%、「焼肉、ステーキ等」が+37.2%となっている。これまで女性が一人で外食するイメージが少なかった業態も利用される機会が増えてきているようだ。

今回は、女性の一人外食に関する調査結果をご紹介した。今回の調査結果を踏まえ、増加傾向にある女性の一人外食者をターゲットに、メニュー考案や店舗展開をしてみるのも面白いかもしれない。

文・サトウカオル/提供元・Foodist Media

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