2021年1月から3月の第1四半期のスマートフォン出荷台数のシェアランキングが発表された。2020年は新型コロナウイルス流行の影響でスマホ端末の生産や販売が落ち込み、業界全体にとって苦難の1年だった。2021年はプラスに転じると期待されていた通り、前年同期に比べ27%増と大幅に増加、世界のスマホ市場が回復していることが分かった。そんななか熾烈なシェア争いを繰り広げるメーカー各社。はたして1位に輝いたのは? 発表された最新ランキングから、今後のスマホ業界の行方を考える。
急激な成長を見せる世界のスマホ市場。シェアランキングトップ5は?

(画像=iPhone12シリーズなど5Gスマホへの需要もスマホ市場活性化の背景のひとつ、『オトナライフ』より引用)
市場調査会社のCanalysが2021年1月から3月の第1四半期における世界のスマホ出荷台数とシェアランキングを発表した。調査によると世界のスマホ出荷台数は3億4,700万台に達し、2020年の同時期の2億7,500万台に比べると27%もの増加だった。
シェアランキングの第5位は中国のVivoで3,600万台、4位は同じく中国のOppoで3,760万台。さらに3位もやはり中国のXiaomiで過去最高の4,900万台を記録、トップ5のうち中国のスマホメーカーが3社も占める結果となった。ちなみに、前年同期は2位だった中国最大手のHuaweiは2020年にアメリカの制裁を受けた影響から1,860万台にまで落ち込み、トップ5から脱落、7位となった。
続いて第2位は、iPhoneを販売するApple。出荷台数は全体の15%のシェアとなる、5,240万台。iPhone12の売れ行きが好調で2020年第4四半期では首位だったが、今期はその座を明け渡す結果となった。