フェイスブックにまたひとつ悩みの種が増えたようだ。フェイスブックが運営するインスタグラムの子ども向けバージョン「Instagram For Kids(仮称)」の開発を進める同社のCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏に対し、アメリカの各州の司法長官が連名で同サービスのリリースを中止するよう求めたというのだ。

2021年となって以降フェイスブックは、アップルの“プライバシー保護強化”の動きやニュース使用料での騒動があったりと悪戦苦闘が続いている。ここにきて新サービスの差し止めまでされたとなれば、すべてを合わせれば軽傷では済まないダメージになるのではないだろうか。

フェイスブックが進める“子ども向けインスタグラム”計画に物言い

子ども向けインスタグラム、計画段階で頓挫の可能性? アメリカで問題視される理由
(画像=Image:Antonio Salaverry / Shutterstock.com、インスタグラムは2012年に買収されフェイスブックの傘下となっている、『オトナライフ』より引用)

全米44州の司法長官らはアメリカ時間5月10日、ザッカーバーグ氏に宛てて“子ども向けインスタグラム”を立ち上げる計画の中止を求める手紙を出したという。「ソーシャルメディアの使用は子どもの健康や福祉にとって害となり得る。子どもはソーシャルメディアのアカウントをもつことにより生じる困難な状況への対処能力を備えていない」と指摘し、子どもに悪影響を与えるサービスとなる可能性を懸念した。
手紙では加えて、「フェイスブックはこれまでも、自社のプラットフォーム上で子どもの幸福を守ることを怠ってきた」とフェイスブックの姿勢を批判しているといい、この一件をかなり問題視している様子が伝わってきたのだった。