寝る前についついスマートフォンを触ってしまう…という人も少なくないのではないだろうか。そのまま寝落ちしてしまう場合もあるだろうが、明るい画面を見ることで寝付きにくくなったり睡眠の質が下がってしまったりといった話もある。そんな人たちのために、iPhoneには「Night Shiftモード」という設定が備わっているが、どうやらその効果は鵜呑みにはできないようだ。

もはや一般的となったスマホのNight Shiftモード

iPhoneのNight Shiftモードは睡眠の質にまったくの意味なし!? むしろ暖色画面は逆効果?
(画像=Valerio Febbo / Shutterstock.com、「日の出から日の入りまで」の設定も可能、『オトナライフ』より 引用)

 iPhoneのiOS 9.3以降のバージョンに備わっている「Night Shiftモード」とは、設定をオンにすると画面を暖色系の色に切り替え、画面から発せられるブルーライトを抑えてくれるというもの。開始と終了の時間設定も可能で、画面の色味も自分の好みに調整ができる。

 ブルーライトは、紫外線の次にエネルギーの強い光で目の奥まで届くため、長時間目に入れると目の疲れだけでなく、体内リズムを崩し睡眠障害を引き起こすとされている。そのため、このNight Shiftモードを使用すれば、眠る前に画面を見ていても、設定していない通常モードに比べて睡眠の質を高める効果があると言われてきた。
 Androidにも同様の機能として「夜間モード」が備わっており、ブルーライトカットのモードにすることで睡眠の質に良い影響がもたらされるということは、一般的に広く知れ渡っている。