RVパークを初体験

シロちゃんキャンプデビューの場所は、千葉県の九十九里にある「道の駅 オライ はすぬま」に隣接するRVパークだ。
道の駅は「長距離ドライブが増え、女性や高齢者ドライバーが増加するなかで、道路交通の円滑なながれを支えるため、一般道路にも安心して自由に立ち寄れ、利用できる快適な休憩のための”たまり”空間が求められ、誕生した」(国土交通省)という場所だ。

第5回 ホンダN-BOXの「シロちゃん」参画でRVパーク体験
(画像=『CARSMEET WEB』より引用)

同省によると現在、北海道に129カ所、関東に180カ所など全国に合計1187ケ所あり、その多くは市町村と連携した企業が運用している。また、近年のキャンパーブームで課題となっているのが、道の駅での車中泊だ。

第5回 ホンダN-BOXの「シロちゃん」参画でRVパーク体験
(画像=『CARSMEET WEB』より引用)

この点について国土交通省は「道の駅は休憩施設であるため、駐車場など公共空間で宿泊目的の利用はご遠慮いただいている。もちろん、道の駅はドライバーの皆さんが交通事故防止のため24時間無料で利用できる休憩施設であるので、施設で仮眠していただくことはかまわない」という見解を示している。
ただし、仮眠と宿泊の線引きは難しく、車内にテントやターブを張らない状況で道の駅で車中泊している人は少なくないのが実情だ。そうした中、キャンピングカーの業界団体のひとつである、日本RV協会が全国での設置を進めているのが、有料のRVパークである。

第5回 ホンダN-BOXの「シロちゃん」参画でRVパーク体験
(画像=『CARSMEET WEB』より引用)

「道の駅での車中泊は仮眠として認めされていても、そこに滞在することはマナー的に問題があると言える」として、キャンピングカーオーナーが安心して車中泊できる公認エリアが必要だと考え、当面は全国100ケ所程度の設置を目標とし、将来的には1000カ所程度を目指すとしている。

第5回 ホンダN-BOXの「シロちゃん」参画でRVパーク体験
(画像=『CARSMEET WEB』より引用)

ということで、今回はRVパーク公認の道の駅で、シロちゃんにカーサイドリビングDX-Ⅱを張った。車高がコンちゃんの1980㎜に対してシロちゃんは1780㎜と200㎜低いため、カーサイドリビングが横方向に広がる印象だが、天井の高さが低くてテント中が狭く感じることはなかった。小川キャンパルの説明では、取付できる車両の目安は車高1700~2000㎜とあるので、シロちゃんも十分に許容範囲だ。

第5回 ホンダN-BOXの「シロちゃん」参画でRVパーク体験
(画像=『CARSMEET WEB』より引用)

100V電源も併用するが、ポータブル電源でこちらも新しく買ったタイガーのトースター(KAK-G100)で、バナナシナモントーストに挑戦。幅312mmのコンパクトサイズながら、ネットの口コミ通り、上部の遠赤ヒーターの威力で焼きムラなく美味しい仕上がりに。出力は強1000W、中火750W、上火510W、下火490W、あたため260Wの5段階だが、それぞれポータブル電源での出力を確認するとそれら数字とほぼ同値。ポータブルバッテリーは最大瞬間2000W、通常1000W対応の仕様なので強1000Wが問題なく使え、3分ほどでトーストは表面こんがり、なかはフワフワに。

第5回 ホンダN-BOXの「シロちゃん」参画でRVパーク体験
(画像=『CARSMEET WEB』より引用)

また、N-BOXの室内はフルフラットにはならないが、段差を洋服などで埋めて、ツインの寝袋敷いて大人二人でゆったり寝れる。
さて、今回は出掛ける前に課題となったのは、荷物の積み方だ。ホンダのホームページに「ホンダキャンプ」というコンテンツがありN-BOX用を参考にしたのだが……。コンちゃんから荷物を移してみると結構な量があり、シロちゃんの後席を倒して積むと下がフラットでないのでなんだが積みづらいし、ハッチ部分の下方向が細まっているので、ラックなどの積み下ろしでちょっと気になる。

第5回 ホンダN-BOXの「シロちゃん」参画でRVパーク体験
(画像=『CARSMEET WEB』より引用)

そこで…、リアシートをはね上げてみると、床部がフラットでラックも3段で綺麗に積み重ねられる。タープ類はシートバックの荷室でピッタリ収まった。リアシートをはね上げてみると、床部がフラットでラックも3段で綺麗に積み重ねられる。タープ類はシートバックの荷室でピッタリ収まった。

第5回 ホンダN-BOXの「シロちゃん」参画でRVパーク体験
(画像=『CARSMEET WEB』より引用)

こうしてコンちゃんに加えてシロちゃんもキャンパー参画。第4波での緊急事態宣言が解除されたら、新たなる地でいろいろなキャップに挑みたい。

文・桃田健史/提供元・CARSMEET WEB

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