老人ホーム選びは、人生最後の高価な買い物と言われています。しかし、せっかく入所しても退去しなければならなくなるケースも少なくありません。老人ホーム選びで失敗しないためにも、あらかじめ退去理由を知っておくことが大切です。今回は、退去を防ぐための対策と合わせて解説します。

老人ホームを退去しなければならない3つのケースとは?

まず、退去を余儀なくされる代表的な3つのケースを紹介します。

ケース1:医療が必要になる

老人ホームでは、必ずしも看護師が常駐しているとは限りません。また、看護師が常駐していても、老人ホームで受けられる医療行為には限界があります。そのため、高度な医療が必要とされる状態になった場合、退去に至るケースがあります。

ケース2:認知症が進む

認知症の症状が進行し、結果的に退去せざるを得なくなる場合もあります。ある程度は老人ホームで対処してくれますが、他の入居者とトラブルが絶えないような場合には、そのまま集団生活を続けることはできません。

ケース3:利用料を支払えない

利用料を支払えない場合、老人ホームから退去を迫られることになります。入所する時点で子どもが保証人になっていた場合、まずはそちらに連絡がいきます。万一支払いが滞るときは、家族に包み隠さず相談し、対策を考えましょう。