「ネットフリックス」が陰りを見せている。2020年末に全世界の有料会員数が2億人を突破したと発表され、その存在感を見せつけたネトフリだったが、2021年1~3月の新規有料会員数は398万人と市場予測・自社見通し共に大きく下回ることとなった。さらに4~6月の新規契約者数予測は従来の480万人から100万人に大幅に下方修正、株価も大きく下落した。ネトフリといえばオリジナル作品の充実度がその長所に挙げられることが多いが、「Amazonプライム」をはじめとした他の動画配信サービスもオリジナル作品の配信に力を入れはじめており、優位とは言えなくなっている。はたしてネトフリは必要か否か、検証してみよう。
オリジナルコンテンツの製作遅れが要因か。次期ラインナップは?
利用する動画配信サービスを選ぶ際に、あなたならば何を重視するだろうか?大抵の人は料金に加え、「自分が観たいコンテンツが多く配信されているか」を重要視すると思われる。またその中では、「独自のコンテンツがあるかどうか、それがおもしろいかどうか」も評価の対象となってくるに違いない。
ネットフリックスはオリジナルの海外ドラマやドキュメンタリーなどの企画ものが充実しており、それが観たくて契約しているという人も多かったが、新型コロナウイルスの影響で新作の製作が遅れ、魅力あるコンテンツを揃えられなかったようだ。
2021年下半期のネトフリでは人気シリーズ作品の新作が配信される予定で、米Deadlineによればヘンリー・カビル主演で人気ゲームをドラマ化した「ウィッチャー」のシーズン2、ペン・バッジリー主演のサスペンスドラマ「YOU 君がすべて」シーズン3、「コブラ会」シーズン4がラインナップされているそう。また、2億人突破の立役者とされる英国王室ドラマシリーズ「ザ・クラウン」や摂政時代の社交界を描く「ブリジャートン家」の続編がファンの繋ぎとめに奏功なるか。