新型コロナウイルスの影響で、人々の生活スタイルは大きく様変わりした。外出を避け、他者との接触に気遣い、家の中の暮らしを充実させるよう変化したことにより、売上高の落ち込みが顕著な業界もあれば、大躍進を遂げた業界もある。後者のひとつが、インターネットサービスを展開する企業だ。
インターネット通販最大手の米アマゾン・ドット・コムから公表された、有料サービス「Amazonプライム」会員が世界で2億人に達したというニュースは、それを顕著に物語っている。全世界では2020年初頭から1年余りで5,000万人増加しており、さらにアマゾン・ジャパンの発表によると、日本国内では年間50%以上の伸び率があったとのこと。この流れは、今後ますます加速しそうだ。

Amazonプライム会員の大きなメリットはやはり動画見放題?

Amazonプライム会員、世界で2億人突破! もはやなくてはならない“インフラ”なのか?
(画像=Image:askarim / Shutterstock.com、売上比率はアメリカが1位、ついでドイツ、イギリス、日本と続く、『オトナライフ』より引用)

プライム会員になるメリットはいくつかあるが、その一つは送料・お急ぎ便が無料になることだろう。通常なら合計2,000円以下の買い物は配送料が有料となるが、プライム会員は無料。お急ぎ便や日時指定便などの追加料金もタダ。重くてかさばるが、それほど価格は高くない日用品などを購入するユーザーにとっては、かなり重宝しているサービスだろう。これに対し、楽天市場は対象の同一ショップ内で3,980円以上の購入で送料無料、Yahoo!ショッピングはストアによって違うという状況で、大きなアドバンテージだ。
もう一つの大きなメリットは、「プライム・ビデオ」で映画、ドラマ、アニメ、バラエティなどが見放題ということ。Appliv TOPICS(アプリヴトピックス)による調査では、定額動画配信サービスの利用経験がある人のうち、71.0%が「プライム・ビデオの利用経験あり」と答えており、2位の「ネットフリックス」 23.1%、3位の「Hulu」 14.3%を大きく突き放している。月額計算した時の料金はプライム・ビデオが最も安く、支持されているようだ。