海外に旅行する、海外で暮らすうえで、国の安全性や住みやすさは誰もが気になるところです。今回は、いくつかの機関が出している、安全性や住みやすさのランキングをご紹介していきます。

安全な都市インデックス(Safe Cities Index):エコノミスト・インテリジェンス・ユニット

英誌エコノミストの調査部門、The Economist Intelligence Unitの安全な都市インデックス(Safe Cities Index(SCI))は、世界60都市をサイバーセキュリティ、医療・健康環境の安全性、インフラの安全性、個人の安全性の4つの観点からランク付けしています。

1.日本、東京
2.シンガポール
3.日本、大阪
4.オランダ、アムステルダム
5.オーストラリア、シドニー
6.カナダ、トロント
7.アメリカ、ワシントンDC
=8.デンマーク、コペンハーゲン
=8.韓国、ソウル
10.オーストラリア、メルボルン

世界最多の人口を誇る東京が100点中92点で1位となりました。2位はシンガポールで91.5、3位は大阪で90.9となっています。これら3都市は、過去に行われたSCIランキング(2015年と2017年)でもトップ3の座を占めています。

世界平和インデックス(Global Peace Index):世界平和研究所

国際的なシンクタンク、Institute for Economics and Peace (IEP、経済平和研究所)が作成したGPI報告は、163の国と地域を、平和レベルから評価したものです。平和、その経済価値、平和な社会の発展法を表わすうえで、現時点では最も包括的なデータ主導型の分析です。社会的な安全・保安、係属中の国内・国際紛争、軍事化の3つの領域において、平和を質的・量的に評価しています。

  1. アイスランド 1.072
  2. ニュージーランド 1.221
  3. ポルトガル 1.274
  4. オーストリア 1.291
  5. デンマーク 1.316
  6. カナダ 1.327
  7. シンガポール 1.347
  8. スロベニア 1.355
  9. 日本 1.369
  10. チェコ 1.375

エクスパット・エクスプローラ・サーベイ(Expat Explorer Survey):HSBCエクスパット

HSBCグループのオフショア銀行部門、HSBCエクスパットにより、世界各国18,059名のエクスパット(外国人駐在員)を対象に調査が行われた2019年エクスパット・エクスプローラ・サーベイは、生活(ウェルビーイング、社会)、仕事(収入、キャリア)、家族(友達作り、学校)など3領域において評価しています。

1.スイス
2.シンガポール
3.カナダ
4.スペイン
5.ニュージーランド
6.オーストラリア
7.トルコ
8.ドイツ
9.アラブ首長国連邦
10.ベトナム

スイスが抜きんでているのが収入です。71%の駐在員が可処分所得の高さを上げました。駐在員の平均は、111,587ドル(約1,227万円*)で、世界平均75,966ドル(約836万円*)よりもかなり高い水準となっています。
*1ドル=110円で換算した参考値
回答者は、スイスの政治・経済面の安定性についても言及しています。約半数(49%)が居住する国の経済状況について懸念を示す中、スイスで不安感を示したのはたった20%でした。また、86%がスイスの政治的状況についても安心感をもっています。

第2位はシンガポールです。子どもを育てる環境としてはベストと言えるでしょう。3分の2以上(69%)が複数の言語を学べる環境について満足しており、62%は自国の教育システムよりもシンガポールの教育システムの方がよいと答えています。

第3位はカナダで、回答者は、生活の質の良さと生活費の安さを上げています。40%の回答者が生活費について下がったと答えているのに対し、世界平均は26%です。

同様に生活の質の高さで上位に食い込んだのはスペインで、今年は10ランク上がって4位となりました。過半数(58%)の回答者が精神的なウェルビーイングが向上したと答える一方、世界平均では同回答は3分の1程度(35%)に留まりました。トップ5の最後はニュージーランドで、よりよいワーク・ライフバランスを求める駐在員にもってこいの場所となりました。69%の回答者が、自国よりも改善したと答えています。

ベスト駐在先2019(Top Expat Destinations 2019):インターネイションズ

エクスパット(外国人駐在員)を繋ぐコミュニティサイト、インターネイションズ(InterNations)により20,259人の駐在員を対象としたエクスパット・インサイダー(Expat Insider)のベスト駐在先2019は、生活の質、生活への慣れやすさ、家計への負担の軽さ、仕事、ファミリーライフといった観点から調査が行われています。

1.台湾
2.ベトナム
3.ポルトガル
4.メキシコ
5.スペイン
6.シンガポール
7.バーレーン
8.エクアドル
9.マレーシア
10.チェコ

トップ10のうち、ベトナム(前回14位→2位)とマレーシア(前回17位→9位)が2019年新たにランクイン、その他の国々は前回のトップ10の顔ぶれと同じでした。ベトナム、マレーシア、台湾(1位)、シンガポール(6位)は、家計への負担の軽さ(シンガポールが4か国のうち最下位の16位)、生活への慣れやすさ(マレーシア3位、ベトナム15位)と結果は上々です。一方で、マレーシア(24位)、ベトナム(42位)と生活の質では台湾(3位)、シンガポール(4位)から大きく引き離されました。

安全で住みやすい国は?

最後に、今回ご紹介したランキングトップ10を並べてみます。2つ以上のランキングにランクインした国を色づけしていくと、シンガポールがすべてのランキングにランクインし、安全で外国人が住みやすい国としての地位を築いていることがわかります。
 

安全 住みやすさ(安全含む)
SCI GPI Expat Explorer Top Expat Destinations
1 日本、東京 アイスランド スイス 台湾
2 シンガポール ニュージーランド シンガポール ベトナム
3 日本、大阪 ポルトガル カナダ ポルトガル
4 オランダ、アムステルダム オーストリア スペイン メキシコ
5 オーストラリア、シドニー デンマーク ニュージーランド スペイン
6 カナダ、トロント カナダ オーストラリア シンガポール
7 アメリカ、ワシントンDC シンガポール トルコ バーレーン
8 =デンマーク、コペンハーゲン スロベニア ドイツ エクアドル
9 =韓国、ソウル 日本 アラブ首長国連邦 マレーシア
10 オーストラリア、メルボルン チェコ ベトナム チェコ

提供元・YANUSY

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