飲食店に予約システムの提供などをおこなう株式会社テーブルチェックが、「飲食店の無断キャンセルに関する消費者意識調査」を実施。これにより明らかとなった、無断キャンセル(No show)の消費者意識について紹介していく。
■調査概要
調査方法:インターネット調査
調査期間:2019年11月16日~11月17日
調査対象:全国の20~60代の男女1,112名
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「とりあえず予約」が無断キャンセル理由トップ
調査対象の内、無断キャンセル経験がある人(126名)に対しその理由を尋ねたところ、最も多かったのが「とりあえず場所を確保するために予約(34.1%)」という回答。次いで「人気店なのでとりあえず予約(32.5%)」が続くことから、「とりあえず予約だけでも」という安易な気持ちでした予約が無断キャンセルに通じていることがうかがえる。
このほか「予約したことをうっかり忘れた(30.2%)」、「その日の予定自体がキャンセルになった(24.6%)」、「天候が悪く外に出るのが億劫になった(21.4%)」なども無断キャンセルの理由として挙げられている。
無断キャンセル時に利用されていた予約手段の多くは「グルメサイト」
近年では様々な予約手段があるが、今回の調査によると飲食店の予約時に利用が多いのは、「電話予約」で42.4%。それに「ホットペッパー(38.3%)」「食べログ(35.0%)」「ぐるなび(31.3%)」といった、いわゆるグルメサイトが続く形だ。
一方で、無断キャンセルをした際に利用していた予約手段では、「グルメサイト予約(食べログ、ホットペッパーなど)」が最多で50.8%。次いで、「お店の公式HPページのネット予約(38.1%)」、「SNS(Facebook、Instagramなど)(33.3%)」などが続いている。予約手段としてトップだった「電話予約」は、33.3%でSNSと同率だ。
無断キャンセル時に利用していた予約手段を見てみると、上位を占めるのはインターネットを通じた予約。ネットを利用することで簡単に飲食店の予約ができる反面、無断キャンセルのハードルも下がってしまっていることが伺える。飲食店側としても何らかの対策が必要になってくると言えるだろう。
キャンセル料の請求、約7割が「妥当」と回答
今回の調査では、キャンセル料請求についても質問をしている。1人1万円以上の高級レストランでは、約7割の人が「妥当」と回答(妥当だと思う:29.2%、まあまあ妥当だと思う:43.3%)。カジュアル店舗や居酒屋でも6割近い人が「妥当」(妥当だと思う:21.9%、まあまあ妥当だと思う:37.1%)だと回答している。
2018年に実施した同様の調査より、「妥当」と回答した人が増加していることから、近年無断キャンセルが社会問題として表面化し、飲食店の被害実態が広く知れ渡っていることが伺える。
逮捕者も出るなど、大きな問題となっている無断キャンセル。悔しい思いをしている飲食店経営者も多いが、予約前の確認や事前決済制の導入、キャンセル料の請求など、店側としてもしっかりと対策を講じていきたいところだ。
文・『Foodist Media』編集部/提供元・Foodist Media
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