2019年も残り1か月を切った。今年は元号が「令和」に変わるなど大きな節目を目の当たりにした年だったが、飲食業界でも時代の流れを反映した新しいお店が続々とオープンし、話題となった。そこで今回は、2019年にオープンした飲食店の中から、特に注目したい4店舗をピックアップして紹介する。
スタバの新業態が初上陸『スターバックス リザーブ ロースタリー 東京』
国内に約1,400以上の店舗を持つ『スターバックス』が、2019年2月28日、中目黒の地に新たにオープンしたのが『スターバックス リザーブ ロースタリー 東京』だ。日本初上陸、世界で5店舗目となる『スターバックス』の高級ライン店で、焙煎工場を併設しているのが特徴。開店当初から大きな話題を呼び、6時間待ちということもあった。
1階から4階まである店内は、それぞれ異なるコンセプトを持ったフロアで構成。1階はコーヒーが中心だが、2階はティーをメインとしたラインナップ、3階はカクテルなどを扱うバーになっている。4階は、AMUインスピレーションラウンジと呼ばれ、イベントなども開催されるそう。
現在も時に整理券が配布されるなど、半年以上たっても人気は継続。ここでしか味わえないメニューや限定グッズなどもあり、『スターバックス』ファンならずとも必見のお店だ。
テクノロジーを駆使した次世代カフェ『Developers.IO CAFÉ』
2019年2月、秋葉原にオープンした『Developers.IO CAFÉ(デベロッパーズ・アイオー・カフェ)』は、IT企業のクラスメソッド株式会社が手掛けた次世代カフェ。完全キャッシュレスや、センサーを用いたウォークスルー決済(物販エリア)を実現したことでも大きな話題になった。
店舗の完全キャッシュレス化を可能にしているのは、「モバイルオーダー」の導入による新システムだ。同店ではメニューの注文や支払いをスマホアプリに限ることで、レジ不要の完全キャッシュレスな店舗を実現。現金を扱わないためレジ締めなどの作業も発生せず、スタッフの負担を減らすことにもつながっている。
オープン以来、新しいシステムの運用を視察する企業も多いのだとか。人手不足を中心に、飲食業界の悩みを解消する新しい形の店舗として注目されている。
デリバリー専門店が入居するシェアキッチン『Kitchen BASE』
10月に始まった軽減税率制度の影響もあり、2019年の飲食業界は「中食」に関心が寄せられた年。大手をはじめ、デリバリーやテイクアウトに力を注ぐ飲食店が相次いだ。
そんな折の6月、中目黒に誕生した『Kitchen BASE(キッチンベース)』は、デリバリー特化型のレストランが複数入居するシェアキッチン。オンラインデリバリーのみのサービスを提供するレストランは、ゴーストレストランと呼ばれる新しい業態で、実際に開業するよりも低予算で始められるのが魅力だ。
『Kitchen BASE』には、本格タイカレー専門店の『タワンドンデリ&カリー』や、NYスタイルのハンバーガーを提供する『マティーニバーガー』などが入居。さまざまな店舗が入居しているため、別ジャンルのシェフと意見交換ができる点もメリットとなっているようだ。
台湾の人気タピオカ店が日本に初上陸『幸福堂』
2019年の一大グルメブームといえば、忘れてはならないのが「タピオカ」。タピオカドリンクを扱う飲食店が急増したのはもちろん、タピオカ専門店も全国各地に続々とオープンした。
『幸福堂』もそのひとつ。台湾発の有名ティースタンドで、伝統製法による黒糖タピオカを使用しているのが特徴。2019年7月、タピオカの激戦区として知られる原宿・竹下通りに日本1号店をオープンし、現在では大阪や神戸などにも店舗を拡大している。
同店では、毎日手作りするタピオカを提供しており、タピオカ製造の様子を間近で見ることも。人気の「黒糖タピオカミルク」以外にも写真映えするメニューが多く、若者を中心に多くの支持を得ている。
2019年は時代の流れに沿った飲食店が数多くオープンした。完全キャッシュレスのお店やシェアキッチンといった新しい形態のお店は、人手不足が叫ばれる飲食業界においてさらに注目が高まるだろう。来年もどんな飲食店がオープンするのか、今から目が離せない。
文・サトウカオル/提供元・Foodist Media
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