春は運動するのに最適だが、寒暖差や環境の変化で体調を崩しやすい季節でもある。何かと体調管理を求められる社会人におすすめしたい健康維持ツールが、iPhoneの「ヘルスケア」だ。標準搭載のアプリだが、使っていない、歩数計のアプリとしか思っていないという人もいるはず。「ヘルスケア」を放置するのがもったいない3つの理由を紹介しよう。

意外と知らないiPhoneの「ヘルスケア」活用法、体調管理が苦手な人こそ使うべき3つの理由
(画像=体調管理に便利なiPhoneの標準アプリ「ヘルスケア」。 2014年にリリースされたiOS 8から搭載されている、『BCN+R』より引用)

規則正しい睡眠習慣を徹底サポートしてくれる

厚生労働省が令和元年に行った「国民健康・栄養調査」によると、1日の平均睡眠時間が「6時間未満」と答えた人は、男性が37.5%、女性が40.6%。就寝前にスマホやメールなどへの熱中が睡眠の妨げになっていると感じる人も多いらしく、スマホとの上手な付き合い方が求められている。

「ヘルスケア」では「睡眠」というカテゴリーが眠りをサポートしてくれる。「睡眠スケジュール」で睡眠時間と就寝/起床時刻を設定すると、自動でアラームが設定されるほか、寝ているはずの時間にiPhoneを操作した時間が記録される。

意外と知らないiPhoneの「ヘルスケア」活用法、体調管理が苦手な人こそ使うべき3つの理由
(画像=「ヘルスケア」アプリの「ブラウズ」から、「睡眠」をタップ(左)。 睡眠時間の目標や有効にする曜日、就寝/起床時刻を設定(右)、『BCN+R』より引用)

さらに、設定した就寝時刻になると自動で「睡眠モード」がオンになる。睡眠を妨げる通知がオフになるほか、ロック画面内で特定のアプリを利用できるショートカットが用意されており、複雑な操作をせずに済むのが特徴だ。

意外と知らないiPhoneの「ヘルスケア」活用法、体調管理が苦手な人こそ使うべき3つの理由
(画像=就寝前から「睡眠モード」がオンになる「就寝準備」機能もある(左)。 「ショートカット」をタップすると、事前に指定したアプリをすぐ操作できる(右)、『BCN+R』より引用)

睡眠追跡アプリと連携し、記録した睡眠時間を見やすいグラフで確認することも可能。自分の睡眠習慣を把握し、異変を発見したら医師などに相談しよう。

「マインドフルネス」で自分と向き合う時間を確保

年度始めは多忙や新しい人間関係などのせいで心も疲れがち。「ヘルスケア」には「マインドフルネス」というカテゴリがあり、「Meditopia」や「PAUSE」といった連携アプリを使って瞑想を行った時間をグラフに記録してくれる。

意外と知らないiPhoneの「ヘルスケア」活用法、体調管理が苦手な人こそ使うべき3つの理由
(画像=連携しているアプリは、「ブラウズ」の「マインドフルネス」から確認可能(左)。 アプリを開いたら、設定などからデータのアクセスを許可(右)、『BCN+R』より引用)

筆者はこれまで瞑想をする習慣がなかったが、「ヘルスケア」にどんどん記録が溜まっていくのが面白くてなんとなく続けるようになった。もちろん瞑想した時間を手動で追加することもできるので、自己流でやっている人や、連携アプリを使わずに動画を参考にマインドフルネスを行っている人も安心だ。

意外と知らないiPhoneの「ヘルスケア」活用法、体調管理が苦手な人こそ使うべき3つの理由
(画像=「マインドフルネス時間」では、瞑想を行った時間や週の平均時間を確認できる(左)。 手動でデータを入力するには、「データを追加」をタップ(右)、『BCN+R』より引用)