ブーツの購入を考えた時にまず知りたいのは、どんなメンズ向けブーツブランドがあるのかだろう。メンズブーツの多くは、ファッションアイテムとして一般化される以前、労働者などの足元を守るワークブーツとして誕生した。
そのためアメリカのブランドが多いイメージだが、もちろんヨーロッパ、日本製のものまで世界中にブランドがある。世界の人気の定番ブーツブランドから、日本製にこだわるドメスティックブランドまで、特徴と合わせて紹介していこう! まずは世界の定番人気ブランドをピックアップしよう!
【1】ワークブーツの王道ブランド「RED WING レッド・ウィング」
1905年、アメリカ中西部に位置するアメリカ・ミネソタ州の人口3万人の小さな街、レッド・ウィング・シティで産声を上げたレッド・ウィング。1930年代にエンジニアブーツ、1950年代にはアイリッシュセッター、1950年代後半にはペコスブーツと、いまだに愛される歴史的なモデルを次々に世に送り出すなどその功績は計り知れない。
また、それまでアウトドアやワークシーンのものであったレッド・ウィングを、ファッションアイテムに昇華させた日本の功績はとても大きく、「877」やその派生型である6インチ丈の「875」、エンジニアやペコスなど、現在に至るまでストリートファッションの中心であり続けている王道ブランドだ。
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【2】ブーツ界の最高峰「WHITE’S BOOTS ホワイツブーツ」
ワシントン州スポケーンに拠点を置くホワイツ。オレゴン州にあるウエスコと並んで業界を牽引する最高峰ブランド。創業は南北戦争以前に遡るというから実に18世紀半ば。今でも昔ながらのハンドメイド製法を守り、メイド・イン・USAで生産され続ける名門だ。ワークブーツらしい堅牢さに加えて、フォーマルウェアにも似合う上品さを併せ持つのも人気の由縁。一生モノのブーツといえば「ホワイツ」と言われる、ブーツラバー垂涎の一足だ。
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【3】至高のカスタムブーツ「WESCO ウエスコ」
1918年に産声をあげたウエスコ。創業当初から堅牢な作りに定評があり、ロガーや高所作業に従事するラインマン、消防士といったタフな現場で働く男たちの足元を支えてきたリアルワークブーツブランドだ。創業100周年を迎えた同社は、現在でも大量生産は行わず、オレゴン州スキャプースにある工場で1足1足ハンドクラフトによって製作を続けている。ウエスコといえばカスタムオーダーで手に入れるブーツの代名詞となっている。
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【4】アウトドアブーツの最高峰「ダナー DANNER」
創業は1932年。1959年には、アメリカで初めてビブラムソールを用いたシューズを開発し、ʼ60年代にはバックパッカーマガジンでマウンテントレイルが紹介されるなどアウトドア業界で一躍知名度を上げる。その後、1979年に世界で初めてゴアテックスを採用したダナーライトをリリース。変わらぬデザインとスタイル。昔も今もアウトドアブーツの最高峰のブーツである。
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【5】アメリカ紳士靴ブランドのトップ「オールデン ALDEN」
創業は1884年。端正なフォルムと美しい仕上がりに加えて、医療用矯正靴から発展したフットバランスを矯正するというモディファイドラストを開発するなど、履き心地も追求したシューズで古くからアメリカ紳士靴ブランドのトップに君臨してきたオールデン。オールデンのコードバンといえばいつかは履きたい憧れの逸品として革靴好きの間では有名だ。なかでもオールデンの405は映画「インディ・ジョーンズ」シリーズで主人公が履いていたことからインディブーツと呼ばれ、有名。
写真は日本企画によって1995年に誕生したタンカーブーツ。現在では数多くの別注が登場するなど世界中に愛されるモデルとなっている。こちらは2015年にリリースされ定番化された人気モデル。ブラッククロムエクセル、6インチ、ノルウィージャンフロント、379Xラスト。プランテーションクレープソールを採用。
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【6】フランス生まれの名門が作る登山靴「パラブーツ Paraboot」
近年日本でも外羽根Uチップの「シャンボード」が話題になるなど、カジュアルシーンでも注目を集めるフランス生まれの名門。創業は1908年。1927年からは天然ラテックスを使ったラバーソールの自社生産を開始。ソールだけでなく、素材へのこだわりや創業以来メイド・イン・フランスを貫く姿勢に、フランス国内はもちろん世界中から絶大な支持を集める。
写真はパラブーツの登山靴ブランド「ガリビエール」から1992年に発売された名作の誉れ高い一足「アヴォリアーズ」。多くのリクエストに応える形でパラブーツネームで復刻。登山靴の原型となる細く長いシャモニーラスト、オイルドレザーを使い、堅牢なノルヴェイジャン製法での仕上げ。スマートだから街にも映える。
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【7】英国王室御用達! カントリーブーツといえば「トリッカーズ Tricker’s」
創業は1829年。伝統の製法を守る工場は、現存するノーサンプトン最古のグッドイヤーウェルテッド工場としても知られる。ロンドンの直営店舗には英国王室チャールズ皇太子御用達の紋章が掲げられているなど、まさに伝統と格式あるブランドとして世界で販売されている。ドレッシーな紳士靴からハンティング用のブーツまで幅広いラインナップを誇る。
写真は、トリッカーズを象徴するモデルにしてカントリーブーツの傑作「MALTON」。雨が多い英国の気象を考慮して防水性に優れたカーフレザーのアッパー素材、内部へ水が染み込むのを防ぐためのストームウェルト、足への衝撃を吸収するダブルレザーソールなど、デザインだけでなく機能的にも名作と呼ぶに相応しい完成度。チャールズ皇太子がルームシューズを愛用していたことからロイヤルワラント(英国王室御用達)の証を授かった。
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【8】世界で最も多くの木型の種類を持つ、英国老舗「クロケット& ジョーンズ Crockett&Jones」
英国最高級靴の聖地、ロンドン北西部のノーザンプトンで1879年に創業。今でも1足作るのに約8週間を要するグッドイヤーウェルト製法や、防水性を持たせたベルトショーン製法など、熟練の職人が伝統的な手作業での製法を受け継いでいる。また、世界で最も多くの木型の種類を持つメーカーとしても知られ、豊富なデザインバリエーションを展開する。
「CHERTSEY」は1960年代の登場以来、木型やデザインを変更することなく現在に至るブランドのチャッカーブーツのフラッグシップモデル。牛革のスウェードとソールにレザーソールを使ったシンプルでスッキリとしたシルエットは、ビジネスからタウンユースまであらゆるシーンやコーデに対応できる便利な1足。
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【9】スネークブーツなど革新的なブーツを開発! リアルワークブーツブランド「チペワ CHIPPEWA」
1901年、アメリカウィスコンシン州チペワフォールズで創業。当初、伐採場で木材を切り出し運ぶ、ランバーマンたちの足元を守るブーツを製作したことでその耐久性と品質の高さが認められ一気に知名度を上げた。その後、ミリタリーブーツとして軍に供給され、1935年にロガーブーツ、1937年には17インチのエンジニアブーツ、1939年には6インチのサービスブーツが誕生するなどワークブーツブランドとして地位を確立。さらに1970年代に入ると、アウトドア専用のスネークブーツなど革新的なブーツを開発し、今もなおこだわりのハンドクラフト&メイ・ドイン・USAを貫く。
「Bridgemen」はスウェードとフルグレインオイルドレザーのコンビが美しい、11ホール・レース・トゥ・トウ5インチブーツ。トゥスプリングが立ち上がっていて、ローリング作用によって歩行性がいいので長時間歩いても疲れにくい。また、ビブラム・クリスティソールはオイルレジストで衝撃吸収性にも優れている。
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【10】伝統製法を守るカナダの老舗ブーツメーカー「VIBERG ヴァイバーグ」
1931年、カナダ・ブリティッシュコロンビア州ビクトリアにて創業。高品質のワークブーツを作り続けるブーツメーカーとして北米では知名度も高い。創業以来変わらないクラフトマンシップを受け継ぎ、未だに少人数の職人がハンドメイド仕上げているため、生産数は1日に30足程度。ローカットからワークブーツ、登山靴まで多彩なラインナップがある。人と被らない実直なブーツを探している方におすすめ。
「Short shift 8inch」は色合いも美しいホーウィンクロムエクセルバーガンディを用いた8インチのウェスタンブーツに、インステップベルトを配置することでエンジニアスタイルに仕上げた「ヴァイバーグ(ビバーグ)」を代表するスタイル。ソールはグリップ力の高いビブラム社ヘラルドソール。シャフト前面にブランドのロゴマークが刻印される。
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【11】ストリートにおけるアイコン的ブーツ「DR.MARTENS ドクターマーチン」
1960年代から常にストリートシーンに欠かせないアイコン。イギリス生まれのドクターマーチンといえば、ブーツでありながらワークやアウトドアではなく、モッズやパンクといった音楽シーンやストリートの若者たちから圧倒的な支持を集め、カルチャーシーンを彩ってきた独特の存在だ。流行の変化とともに一時期は会社存続も危ぶまれたが、2000年代後半より再び注目を集め、幅広い層から支持を集めている。
写真は1960年4月1日に生産ラインに乗った日に由来するコードネームを冠したドクターマーチンの記念すべきファーストモデル「1460 8EYE BOOT」。ワークブーツとしてはもちろん、ミュージシャンからファッション関係者、スケーターといったカルチャーシーンを彩る人々から愛されてきた名作中の名作。象徴的なイエローのウェルトステッチも健在。
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【12】英国を代表する軍靴にしてデイリーブーツ「Clarks ORIGINALS クラークス オリジナルズ」
1825年、サイラスとジェームスのクラーク兄弟によってイングランド南西部にあるストリートという街で設立され、今日もなお同地に拠点を置く英国靴シーンきっての老舗。第二次世界大戦中にブリティッシュアーミーに従軍していた4代目社長ネーサン・クラークが考案し、1950年に発表されたデザートブーツを筆頭に、ワラビーなど多くのマスターピースを輩出している。
4代目社長ネーサン・クラークが従軍時代、カイロのバザールで見つけた粗削りなブーツに着想を得て製作された「Desert Boot」。1950年に一般市場においてデビューするとともに後にソールをラグソールへと変更したデザートトルーパーなど数多くの派生モデルも産み落としたブランドの代名詞にして永久不滅の定番チャッカである。
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【13】タウンユースでも人気の定番アウトドアブーツブランド「RUSSELL MOCCASIN ラッセルモカシン」
創業者ウィル・ラッセルが当時隆盛を極めた森林伐採作業員に向けて開発したハンドメイドブーツを端緒とし、1898年にアメリカのウィンスコンシン州に設立されたアウトドアブーツの名門。創業から1世紀以上が経過した今日でも、当初と全く変わらない製法で全工程をオールハンドメイドを徹底。今やタウンユースでも多くのファンを獲得している。
「KNOCK A BOUT」はもともと川辺を想定して開発され、デビュー以降はフィールドスポーツやキャンプシーンなどでも珍重される定番モデル。アウトソールにはビブラム社製ラグソール、通常ならオッターテイルウォータープルーフレザーを使用するアッパーにはホーウィン社のクロムエクセルレザーを贅沢に採用したスペシャルモデル。
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【14】一旦は消滅した伝説的モーターサイクルブランド「BUCO ブコ」
1933年にミシガン州デトロイトにて設立され、当初はヘルメットブランドとして定着。同時にモーターサイクルジャケットやブーツなどアパレル類も展開し、1940年代以降はアメリカを代表するモーターサイクルブランドへと成長した。1970年代のオイルショックによる不況を受け、惜しまれつつ消滅したが、近年の実名復刻によりシーンに返り咲いた。
写真は表面を黒塗りした茶芯が穿き込むほどに表情を増す、ベジタブルタンニン鞣しのホースハイドを使用したロングステムエンジニア。アウトソールにはキャッツポウ、足の甲部分に見られるクリンピングと呼ばれる鼻筋を思わせるラインも忠実に再現し、バックルは特注により鉄製でリプロダクトしている。
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【15】“キング オブ カウボーイブーツ”「RIOS of MERCEDES リオス オブ メルセデス」
リオス一族により本格的なハンドメイドブーツを提供するファクトリーとして1853年にメキシコにて創業され、20世紀初頭にテキサス州メルセデスに移住。現ブランドネームのもと、カウボーイブーツのカスタムメイドをスタートするとハリウッドセレブや歴代大統領などにも愛用され、一族最後の男となったゼフェリノ引退以降も多くのファンを魅了し続けている。
「ROPER BOOTS 5427N」の、まさにキング オブ カウボーイブーツの名に相応しい歴史と風格を湛える独自のフォルムは、アイゼンハワーはじめアメリカを代表するセレブリティにも多くの顧客を魅力した。特にダブルステッチ仕上げられた迫力あるコバは、他のカウボーイブーツブランドと異なる最たる特徴のひとつと言えるだろう。
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【16】欧州の靴文化を支えた、地中海・カサブランカの老舗「BENSON SHOES ベンソンシューズ」
ジブラルタル海峡の対岸、ヨーロッパはもとより様々な文化が交差するアフリカはモロッコの最大経済都市カサブランカにて1963年に設立され、半世紀にわたりミリタリーブーツの製造を担った老舗ファクトリー。堅牢性に優れたグッドイヤーウェルテッド製法のもと、今なお全工程を熟年のクラフトマンに委ねるハンドクラフト体制を敷いている。
写真は、ボックスカーフとスウェードで設えたチャッカー丈のコンビ5アイレットモデル。アッパーにはフランスの名門タンナーとして名高いアノネイ社、本底にはイタリアのウエアライト社製ラバーソールを採用を採用。美しいツヤを湛えたカーフアッパーには随所にメダリオンを加え、よりエレガントな表情へと昇華している。
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【17】スタイルを選ばないオーセンティックなデザイン「PISTOLERO ピストレロ」
1993年創業。ウエスタンブーツのメッカであるメキシコを生産国とし、デザインからアウトソール、履き心地にこだわったワークブーツからドレスブーツまで展開するブーツブランド。全体的に丸みを帯びたソフトなデザインのモデルが多く、流行に捉われず、ブーツファンから愛され続けている。本格的な作りながらコストパフォーマンスが高い点も見逃せない。
写真は人気のワイズが広めで重厚感のあるデザインに仕上げられたレースアップブーツ。長く履き続けることを考慮してグッドイヤーウェルト製法にこだわり、アッパーは馴染みの良いしなやかなステアハイドを使用。6インチハイトのオーセンティックなスタイルは合わせるパンツを選ばず幅広いコーディネイトに対応する。
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【18】気品漂う英国生まれのライディングブーツ「Lewis Leathers ルイスレザーズ」
旧くは1920年代まで遡るルイスレザーズの歴史。英国発祥のライダースウエアブランドとして創業され、「ライトニング」、「サイクロン」といった銘作は、ファッション性の高いライダースジャケットとして、いまでも世界中でロングセラーとなっている。ジャケットで名を馳せるルイスレザーズだが、バイク乗りのためのブーツも忘れていならない存在なのだ。
写真はロングタイプのモーターウェイブーツのハイトを短くしたラインナップ中、最新のモデル。エンジニアブーツに近いデザインではあるが、ルイスレザーズのトラディショナルな印象をそのまま踏襲。乗馬ブーツをベースにデザインを再構築。バイクはもちろんのことタウンユースとしても着用できるブーツとなっている。
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【19】保証付き完全防水ブーツといば「Timberlandティンバーランド」
1973年に「Timberland」の名を冠した保証付き完全防水ブーツを発表。射出成型法という、ソールを溶かして圧着する技術で。防水性を高めた。また、シリコンをしみこませた防水レザー。4本ステッチの内側にはシームシールドを、さらにトゥやカカトには断熱材を装備(現在は保温性に優れたプリマロフトを400g装備)して、水分や寒さに強い性能を実現した。タウンユースのワークブーツとして広く人気を集めている。
写真は、ブランドを代表とするワークブーツ「6インチプレミアムブーツ 6’PREMIUM BOOTS」。
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日本製のワークブーツにはどんなブランドがある?
ワークブーツというと、アメリカを思い浮かべる人も多いだろうが、日本にも実直な手仕事で定評のある、海外からも注目されているブーツメーカーが多数存在する。日本製の魅力は、やはり日本人の足を熟知している点、そして丁寧な仕事にあるだろう。そんな日本製ワークブーツを求める方におすすめの、本誌Lightningに度々登場しているブランドを紹介する。
【20】「Rolling dub trio ローリングダブトリオ」
浅草にある自社工場で職人のハンドメイドによって生み出される日本人に似合う本格的なワークブーツ&シューズブランド。デザイナーである徳永勝也さんは、学生時代から独学で靴を作り、3年間の修行を経て独立。もともと欧米文化から誕生した靴は彼らの足に合うように作られていることもあり、一般的に幅広・甲高の傾向にある日本人の足にはフィットしないことも。
「確かに靴は足が細いほうが見栄えはしますが、その見え方は足ではなく靴自体のパターンによるところがかなり大きいと思うんです。パターン次第では細い足が逆に広がって見えることもありますし、ウエアと一緒でパターンってとても重要なんですよ。このパターンを活かすために、通常機械で行うことの多い『吊りこみ』という作業を自分の手で行っています」
日本人の足に適した理想形を追求したブランドが「ローリングダブトリオ」なのだ。代表作にエンジニアブーツの「ジラフ」がある。
【DATA】
THE BOOTS SHOP
東京都台東区花川戸2-3-3
http://www.craftbank.net/
【21】「CLINCH クリンチ」
世田谷にあるワークブーツを中心としたシューズリペアショップの名店「ブラス」が手がけるオリジナルブランド「クリンチ」。手間のかかるハンドソーンウェルテッドで作られる、大量生産のできないブーツを製作。
特徴としては、日本人の足型に考慮しつつも、かなりシャープな造りになっている点。2種類あるラストはかなり細めになっており、代表作のエンジニアブーツのシャフトも細め。しかし、履きこむほどに馴染み、かかとをシェイプしたラストのおかげで、かかとの小さな人の多い日本人でもフィット感は抜群。
▼ラーメン小池がクリンチの魅力を語ってます。
【DATA】
BRASS Shoerepair & Products
東京都世田谷区代田5-8-12
https://www.brass-tokyo.co.jp/
【22】「MOTOR モーター」
1971年創業。革人形作家・本池秀夫がディレクションを務め、2代目となる本池兄弟を中心に伝統と革新をテーマにプロダクツを発信するMOTOのサブレーベルが「MOTOR」。MOTOの創業40周年を迎えた2011年に、本池氏のルーツに今一度立ち返ろうとスタートした。そのため、同レーベルの特筆すべきところは他にありそうでないものが多いというところ。独自の感性で作り出されるプロダクツは唯一無二のスタイルを求める人にとって、宝庫なはず。
ショップに隣接している作業場から、多くの商品が誕生した。ちなみにラインナップにナチュラルカラーの革を使用したものが多いというのは、最終的にそのものを使い込み、アジを出して完成形へと仕上げる作業をお客様に委ねているというメッセージなのだそう。
【DATA】
MOTOSTYLE-STORE
東京都港区南青山4-17-9
TEL03-6447-1613
http://www.motostyle.jp/
【23】「Attractions アトラクションズ/BILTBUCK ビルトバック」
ヴィンテージプロダクツがカッコいいという大前提のもと、当時と同じものを作っても面白くないと、現代にそれらを作る意味に最もこだわっているというアトラクションズ。
リリースされるプロダクツたちの共通点は、「当時実際にありそう」ということ。直営店を覗けば、ウエアのみならず音楽やモーターサイクルなど、バックボーンとなるカルチャーへの造詣の深さがうかがい知れる。カルチャーが感じられるワークブーツがここにある。代表作に「The Pioneer ザ・パイオニア」がある。
【DATA】
Attractions
東京都渋谷区神宮前4-32-4 サンエムビル2F
▼以上の日本のブーツブランドの人気モデルはこちらでチェック!
【24】「メイカーズMAKERS」
VITTORIA エイジングの醍醐味である甲の皺が多く出るようにシャフトを後傾に仕上げたカーフのサイドゴア。無駄のないソリッドなデザインはパンツを選ばず、幅広いスタイルにハマる。
数十年先にヴィンテージショップに並んでいる物に相応しい物造りをコンセプトに掲げ、シンプル且つオリジナリティ溢れるデザインのレザーシューズを生み出すシューメーカー。日本人の足型に合わせているため安心感のある履き心地が魅力で、コードバンを使用したモデルなどこだわりの素材を駆使し、ドレスシューズのような精悍な顔つきのデザインを得意とする。
【DATA】
メイカーズ
TEL03-5842-1091
http://maker-s.jp
【25】「ブラザーブリッジ BROTHER BRIDGE」
ヴィンテージのパラシュートブーツをベースに機能面を中心としたアップデートを加えたモデル。履き口上部にはフックを備えているため着脱が簡単。BBB-A004 GUADIANA 3万9960円
1950年代以前のワークブーツやミリタリーブーツ、ドレスブーツからインスパイアを受け、過酷な環境下に身を置く兵士や労働者の足元を支えたヴィンテージをベースに、現代の日本人の足型や環境、スタイルに合うブーツ造りを追求するジャパンブランド。機能・デザイン・素材に徹底的にこだわり、オリジナルの木型によって高いホールド感を実現する。
【DATA】
株式会社 コンパス
TEL03 5830 7064
【26】「アールエフダブリュー RFW」
SWIFT SUEDE 履き口のユニークなカッティングが特徴的なRFWを象徴するデザインのSWIFTは、着脱が簡単でスニーカー感覚でラフに履きこなせる一足。アッパーは国産のスエード、ソールはビブラムのクレープソールを採用。
デザイナー鹿子木隆により1998年にスタートしたシューズブランド。シンプル&ベーシックを意識しながらも、独自のカッティングが光るデザインが特徴的な、まさにスニーカーに代わるブーツを生み出し続けている。クラシカルなイメージや無骨さに偏ることなく、オリジナリティの強いデザインを貫き、男性だけでなく女性にも支持されている。
【DATA】
RHYTHM
TEL03-6804-7283
http://www.rfwtokyo.com
【27】「スローウエアライオン SLOW WEAR LION」
OB-8593H PLANE MID BOOTS 定番モデルをシカゴの老舗タンナーメーカー、ホーウィン社のクロムエクセルレザーでアップデート。アウトソールはビブラム#100、ダブルステッチダウン製法で仕上げ、木型は日本人に合わせたEワイズを使用。
日本人が気軽にブーツライフを楽しめるように日本の熟練職人が日本人に向けてブーツを作り続ける生粋のジャパンブランド。日本人の足型に合うオリジナルの木型を採用し、また、玄関で靴を脱ぐ日本の風習を意識したサイドジップなど、一貫したコンセプトのもとに徹頭徹尾こだわり尽くしたディテールワークがブランドのアイデンティティと言えるだろう。
【DATA】
ツールスインフィニティ
TEL03-5774-6331
http://www.slowwear.co.jp
【28】「スクーブ SKOOB」
OLD KANGAROO’S 6INCH アンティークオマージュライン、オールドカンガルーシリーズの6インチブーツ。1900年代初頭まではよく用いられていたカンガルーレザーを採用し、アンティークを日本人向けに改良したオリジナル木型で製作。
浅草に拠点を構える自社工場にて、職人自らが企画・開発から生産までほぼすべての工程をこなすファクトリーブランド。カンガルーをはじめクードゥーなど希少な素材も用いて、ワークブーツからドレスシューズまでディテールワークで他人と差をつけられるハイエンドなモデルを生み出している。昨年設立したばかりだが早くも強い存在感を放つ気鋭のブランドだ。
【DATA】
SKOOB
TEL03-5808-9042
【29】「ディライブ ブート メーカー DERIVE BOOT MAKER」
STEM 8インチハイトのファーマーブーツをベースとした「STEM」。アッパーはブラックで統一しながらも、スウェードとスムースレザーを使用したコンビデザインが都会的な印象。ソールはビブラム社のホワイトソールを装着し、堅牢なグッドイヤーウェルト製法を採用している。シャフトが広く短いのが特徴だ
オーダーメイド、カスタムメイドのブーツに定評のあるディライブ ブート メーカー。自身の足の寸法に合わせて作られるブーツは、他のブーツメーカー、既存のサイズ展開では味わうことのできない最上級の履き心地を体感することができる。また、豊富な種類の部材から自分好みのパーツを選ぶことでオリジナルの1足をカタチにできるのは嬉しい限りだ。
【DATA】
DERIVE BOOT MAKER
TEL03-6434-7227
http://derive-tokyo.com
【30】「安藤製靴/パルス PULSE」
OR-8 アッパー、ソールに肉厚な部材を採用しているため、タフであることはもちろん、重量が重い分、足元の不安を軽減し、安定した歩行が得られることを想定して作られたマウンテンブーツ。Dカン、フックなどはコッパーブロンズに染めることでボルドー色のアッパーに馴染ませたデザインとなっている。
東京発の安藤製靴は、旧くから日本の冒険家やアウトドア愛好家たちから愛されている日本の職人による日本人のためのシューズメーカー。すべて欧州発祥とされる堅牢なノルウェージャン製法によって作られており、通常の靴に比べると、底は厚くて硬く、アッパーに使用される革も2ミリ以上、高度な職人技が試される質実剛健な作りが大きな魅力だ。
【DATA】
安藤製靴株式会社
TEL03-3622-9211
http://www.ando-shoe.com
【31】「ロンウルフLONE WOLF」
CAT’S PAW SOLE“CARPENTER” カーペンターをイメージした2トーンのブーツ。着用時の足首の負担を軽減するため、履き口はパイピングかつアールを付けたカッティングデザインを採用している。フックやアイレットなどのパーツは、アメリカ製で、すべて手打ちで付けられる。ソールには、高品質で名高いキャッツポウのソールを装備する
シュガーケーンのブーツブランドに位置するロンウルフ。かつてのアメリカの発展のために活躍した労働者たちの足元をイメージしたブーツを手掛ける。アメリカらしいクラシカルなデザインだけでなく、使用する革、フックやアイレット、シューレースに至るまで、アメリカ製の部材にこだわりつつ、木型、縫製は日本の職人の手で行われている。
【DATA】
ロンウルフ/東洋エンタープライズ
TEL03-3632-2321
http://www.sugarcane.jp
【32】「ゴロー goro」
ゴローを代表するブーツといえばこちらの「S-8 エスハチ」。日本ブランドの登山靴メーカーとして確固たる地位を築いたのは、とことんこだわる職人の手仕事によるところが大きい。
オリジナルの登山靴で定評のあるゴローでは、履く人に合わせてオーダーで仕上げるのが基本。しかし、熟練の職人が採寸して足型を取って製作するとはいえ、足当たりの微妙なタッチまでくみ取ることは難しく100%足に合わせることは困難だという。そのため、理想のフィーリングに近づくように調整するのだ。そして仕上げられる登山靴は絶大な支持を得ている。
【DATA】
ゴロー
TEL03-3945-0855
http://www.goro.co.jp/
いかがだったでしょうか? 意外と日本に実力派ブランドが存在していることに気づいたはず。日本の縫製技術は世界から高く評価されており、海外からも注目されています。この機会に、世界のブーツブランドと日本のブーツブランドの違いを確かめつつ、最高の一足を手に入れてみては? 楽しいひと時となること間違いなしだ。
(出典/「Lightning特別編集 ザ・ブーツバイブル」「別冊Lightning vol.190 ブーツの教科書」「Lightning2019年12月号」)
提供元・FUNQ/Lightning
Lightning編集部
モヒカン小川
幼少期の革ジャンとの出会いをきっかけにアメカジファッションにハマる。特にレザー、ミリタリーの知識は編集部随一を誇り、革ジャンについては業界でも知られた存在である。トレードマークのモヒカンは、やめ時を見失っているらしい
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