東京にも関東にも生息していないけど「トウキョウトガリネズミ」

特徴的な鼻の「トガリネズミ」、ずっと食事をしてないといけない燃費の悪い体で大変!
(画像=『FUNDO』より引用)

日本では全国に生息しているトガリネズミですが、その種類の中にはトウキョウトガリネズミというのもいます。 名前にトウキョウという入るくらいですから東京もしくは関東近郊に生息する種かな?と思われるかもしれませんが違います。

なんと生息地は北海道となっています。

ではなぜ、北海道に住む種なのに東京の名を冠するのか、トウキョウトガリネズミの特徴と合わせてご紹介します。

世界最小種の哺乳類

トウキョウトガリネズミは、チビトガリネズミの亜種とされているトガリネズミの一種です。 そして世界最小種の哺乳類だとされています。

体長は非常に小さく約20mmで、尻尾は約30mmほどです。両方合わせても約50mmほどしかありませんし、体重も1.5~1.8gほどしかなくどんなに大きくても2g前後だそうです。

人間と比べると大人の指先ほどの大きさしかないのだとか!

ちぐはぐな名前の由来

ではなぜ生息地が北海道なのにも関わらず、トウキョウと付くちぐはぐな名前になってしまったのでしょうか?

実は新種として発表された際、発見者がYezo(北海道の旧呼称である蝦夷)と書くべきところをYedo(東京の旧地名である江戸)と表記してしまったのが原因だとか。

つまり、本来はエゾトガリネズミとなるはずが、エドトガリネズミとされ、その後名前がトウキョウトガリネズミとされてしまったというわけです。

まとめ

トガリネズミは奇妙な鼻を持ち、燃費の悪い体を持つ珍獣です。 その名前もネズミとありますがネズミではなかったりするなど、かなりユニークな動物となっています。

日本に生息するトガリネズミの中には絶滅危惧種に指定されているものもいます。 北海道に生息しているのに東京と名前の付くトウキョウトガリネズミもそうです。

鼻が特徴的なこの生物は同時に希少な生き物でもあるんですね。

提供元・FUNDO

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