過去にLightning本誌でも何度か紹介させていただいたヴィンテージ愛好家の兼近さん。ナイキのランニングシューズだけでなく、デニムを中心としたヴィンテージ古着の愛好家でもあるが、念願のコレクションルームが完成したということで、その自慢の空間を見せていただいた。
20代の頃から思い描いてきた理想の空間。
Lightningから出ているムック本『ナイキ クロニクル』シリーズにおいて、その製作に尽力していただいたヴィンテージ愛好家の兼近さん。20代前半からリーバイスを軸に王道のヴィンテージウエアを集め始め、以降20年以上かけて集めたヴィンテージを買い続けてきた。
そのコレクションは特別に扱うことなく、普通にクローゼットに収納し、日常的に愛用するのが兼近さんのスタイルだ。
しかし、最近マンションの1室をリノベーションし、コレクションルームを作ったと聞き、急きょお邪魔させていただいた。
玄関脇に設置された棚には、数百足も所有するヴィンテージナイキのランニングシューズのうち、お気に入りの“一軍”を展示。SMUやプロトタイプなどレアな一点モノも多いが、デッドストック以外はほぼ全て着用した経験あり(笑)。
このナイキの展示棚、メインのソファから見て右手の入口前に向かい合わせに設置されている。その死角となる一方をソファに座った状態で鏡越しに眺められるのが自己満足ポイント。
この棚下にあるDVDプレーヤーのリモコン操作もこの鏡に反射させて行うんだとか。
実は兼近さんはサザンオールスターズのトリビュートバンドとして有名な『いとしのエリーズ』でボーカルを務める。こちらは、そのお客さんが『ナイキ クロニクル』を参考に手作りしてはライブの度に持ってきてくれるというナイキのミニチュア。絶対に売れると思うほどのハイレベルな出来に悶絶してしまう。
スポット照明が当たる特等席にはTHE STINGが鎮座。気分に合わせて飾るモデルを変更するつもりが、やはりTHE
STINGが好きでしばらく変わりそうにないとのこと。
ナイキだけではない、コレクションルームのディスプレイに注目。
兼近さんはナイキのスニーカーだけでなく、古着やトイなどそのコレクションは幅広い。
こちらに何気なく吊るされているのは、ヴィンテージショップで販売されることも稀な超希少なLee のカウボーイジャケットの大戦モデル。このコンディションをキープしたいところだが、「これもデイリーで着ています!」とのこと。恐るべし!
専用のサイズでオーダーメイドしたキッチン周りには、お酒の他に大好きな雑貨がギッシリ! Buddy Leeは地震で倒れると割れてしまうため、転倒防止のチェーンは必須。
このコレクションルームにはピアノの他に愛用するフジゲンのセミアコやタカミネのエレアコもディスプレイ。この空間では近所迷惑になることなく演奏も楽しめる。
ボーカルを務めるバンド『いとしのエリーズ』はテレビで紹介されるほど知られており、各地で行うライブも大盛況。兼近さんはそのライブでもヴィンテージを惜しげもなく愛用している。