子どもの姿勢がよくなった!
今度は、小学生の子どもにも使わせてみた。普段はタブレット端末や親のノートPCで、プログラミング学習やネット検索で調べものをしている。その際、画面に集中しだすと、子どもの猫背になる姿勢が気になっていた。
GW2780Tは、先述したように無段階で高さが調節できるので、親が使った後に子どもが使う場合もストレスなくスムーズに調節できるのがいい。ネジ止めなどの面倒な操作が一切不要なので、子どもも自分で好きな高さに調節できるほどだった。
また、学習している時の子どもの姿勢がよくなっているように感じたので、本人にも感想を聞いてみた。すると、画面が大きいため、離れて見た方が見やすくなるから、自然と画面に近づかなくなったという。
他にも、子どもならではの面白い感想も聞けた。「部屋の光が画面に反射しないから見やすいよ。あと、ママのPCって、画面がまぶしくならないように暗くしているでしょう?そうすると恐竜の絵とか、ワニの体とか、エジプトの遺跡の色や細かい部分がよくみえないんだよね。でもこれ(GW2780T)だと明るいからよくみえる」。
言われてみると、筆者のノートPCは長時間作業をしても目が疲れないよう、わざと暗めの表示設定をしている。動物や恐竜が好きな子どもは、動画や博物館のオンラインツアーなどをよく視聴するのだが、これまでの写真や動画は暗かったのだろう。
従来は、画面の暗さと相まって、色の違いもわかりにくかったため、かえって子どもはディスプレイに顔を近づけていたようだ。GW2780Tによって、適度な明るさで見やすくなり、ディスプレイとちょうどいい距離と姿勢を保つようになった。
手元の暗さはスペースをとらないライトで解消
今回、GW2780Tのレビューとあわせて、モニター掛け式ライト「ScreenBar Plus」も試してみた。机の手元を照らしつつも、光が画面に映り込まない非対称の光学設計のライトだ。最初にそのデザインを見て、シンプルなディスプレイとマッチするし、スッキリしていて素敵に思った。
アンビエント(周辺環境)照明センサーを内蔵し、自動調光機能を搭載しているのも特徴だ。電源はUSB接続で、モニターに引っ掛けて使うため、机の上が広く使えるのもうれしい。色温度は2700~6500Kで、付属のダイヤル式のコントローラーを手元に置けば微妙な調色・調光が可能となる。
我が家では、PCはリビングのダイニングテーブルで使っている。そのため、子どもが調べ学習をしながらノートに書くときや、紙の資料を読むときなどは、別途デスクライトを置いて使っていた。「場所は狭くなるけど、子どもの目のためだから仕方ない」と我慢していたのだが、ScreenBar Plusならテーブルの上を広々と使えるようになり不満が解消された。
さらによかったのが、これまではノートに書くときに、どうしても自分の影で手元が暗くなってしまっていたが、ScreenBar Plusはディスプレイの上から照らすため、手元が明るくなったことだ。子どもの目を心配する親としても、安心材料になるだろう。
ダイニングテーブルで使うために、電源コードの長さがほしい
今回使ってみて、今後の要望として一つ付け加えるなら、1.5mの電源コードはちょっと短く感じた。最近は我が家のように、リビングのダイニングテーブルなどで子どもがPCを使いながら勉強する家庭が増えていると思う。子どもと同じ空間にいると、親の目が行き届き、安心できるからだ。
一方で、ダイニングテーブルで使うからには、ディスプレイを出しっぱなしにしておくわけにはいかない。いろいろ試した結果、無印良品の収納ボックスに収まったので、使わない時はそこに収納するようにした。もう少し長い電源コードと、出し入れが頻繁になる家庭に向けて、本体がもう少し軽くなることを期待したい。
新学期を迎えるにあたって、子どもの学習環境を整えるという人も多いだろう。勉強中の姿勢や目の負担のことを考えると、外付けモニターとライトは検討したいところ。GW2780TとScreenBar Plusのセットを、選択肢の一つに入れるのもいいだろう。(家電ライター・伊森ちづる)
提供元・BCN+R
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