財布も定期券もスマホすら出さずに、手首をかざすだけでピッと改札を通れるApple Watchの「モバイルSuica」。でも、一度Apple Watchに入れたものの、「やっぱりiPhoneでモバイルSuicaを使いたい!」そんなこともあるはずだ。そこで今回は、Apple WatchとiPhone間でモバイルSuicaを出したり戻したりする方法を紹介しよう。
モバイルSuicaはApple Watch機能の中でもかなり便利!
Apple Watchは、ペアリング先のiPhoneと連動して様々な機能を代行できるスマートウォッチだ。電話の発着信はもちろん、LINEの確認&返信、リマインダーの追加、音楽再生など幅広く対応できる。文字の手動入力と動画の再生は基本的に非対応だが、iPhoneで使える主要機能の大半は利用可能である。そんな便利なApple Watchでも、とくに便利なのがスムーズに改札を通過できる「モバイルSuica(モバイルPASMO)」であろう。
そもそも、筆者がモバイルSuicaをはじめて使ったのはiPhone Xだったが、スマホを改札にかざすだけで通過できるスマートさに感動したものだ。初回の「ちゃんと通過できなかったらどうしよう……」という緊張感も忘れ、妙な優越感を抱き電車に乗った記憶がある。だが、今ではiPhoneすら出す必要もなく、手首のApple Watchをかざすだけでいいのだから、Apple Watchを買ってモバイルSuicaを使わないのは宝の持ち腐れと言えるだろう。
モバイルSuicaをApple Watchに入れるとiPhoneで使えない
もはやApple Watchで欠かせないモバイルSuicaだが、ひとつ注意したいことがある。それはApple WatchにおけるモバイルSuica(モバイルPASMO)は、ペアリング先のiPhoneから“移行”しかできないということ。
そもそも、Apple WatchでモバイルSuicaを使うためには、まずペアリング先のiPhoneにモバイルSuicaが入っていることが大前提となる。iPhoneのモバイルSuicaデータをApple Watchに移行させることで、はじめて「手首でピッ!」が可能となるのだ。“コピー”ではなく“移動”になるため、iPhoneのモバイルSuicaは使えなくなる。つまり、同じモバイルSuicaをApple WatchとiPhoneで同時に使うことはできないのだ。
ただし、iPhoneから2枚目、3枚目のモバイルSuicaを新規発行は可能(Apple WatchからモバイルSuicaの新規発行はできない)なので、Apple WatchのSuicaは仕事用、iPhoneのSuicaはプライベート用といった使い分けは可能である。