今月4日、イギリス沖に「空飛ぶ船」が出現しました。
と言っても、これは本当に空を飛んでいるのではなく、蜃気楼による錯視現象です。
しかも、その中でもレアな「上位蜃気楼」であり、ここまでクッキリ見えるのはかなり貴重とされます。
一体どういう仕組みで船が浮いて見えるのでしょうか。
目次 イギリスで相次ぐ「空飛ぶ船」の目撃 「上位蜃気楼」と「下位蜃気楼」はどうちがう?
イギリスで相次ぐ「空飛ぶ船」の目撃
この光景が目撃されたのは、イングランド南西端にあるコーンウォールの町ファルマスの海岸です。
撮影者のデビッド・モリスさんは「空に浮かんでいるボートを目にして、思わず唖然とした」と話します。
この他に、イギリスではここ数日のうちに同様の光景が目撃されています。
17日には、イングランド南部ドーセット州のボーンマス沖で、空に浮かぶ客船が撮影されました。
この船は、ロイヤル・カリビアン・インターナショナル社が運行する「アンセム・オブ・ザ・シーズ」で、全長348メートル、乗員定数4180人の巨大客船。
それが空に浮かぶ様は、まさに蜃気楼と呼ぶにふさわしい光景です。
これらはいずれも「上位蜃気楼」と呼ばれる蜃気楼ですが、一体どんな仕組みなのでしょう。