Apple MapsのLook Aroundもここで活用される?

そう考えると、アップルが現実空間をLiDARでスキャンし続ける作業をしているのも納得できる。

LiDARによる正確な現実空間の3Dマップを元に、そこにいろいろなARオブジェクトを追加していけば、非常に見やすいARガイドが可能になるのではないだろうか?

ARグラスをアップルが6月7日のWWDC21で発表するか、考察してみた
(画像=『FUNQ/flick!』より引用)

Google Glassの残した課題

ARグラスといえば、 立ち消えとなってしまったGoogle Glassがあるが、あの製品が呼び起こしたプライバシーの問題などについても解決が必要だろう。ARグラスはその機能から考えると、カメラが必須だと思うのだが、Google Glassの時の議論でいえば、顔のところに付いたカメラで、いつの間にか撮影されている……という状態は人々は好まないらしい。

アップルは果たして、この問題をどう解決するのだろう。

ARグラスをアップルが6月7日のWWDC21で発表するか、考察してみた
(画像=『FUNQ/flick!』より引用)

NianticもARグラスを作っている

さて、もうひとつヒントがある。Google Earth、Ingress、Pokémon GO……などを作った、元Google、元Nianticのジョン・ハンケ氏が、昨日こんなtweetをしている。

これはどう考えても、ARグラス系のデバイスに見える。

もちろんNianticの製品の話だが、ガラス面(もしくは網膜)への投影の技術などは、同時並行してさまざまなところで進化するだろうから、Nianticが実現するのと近似の技術をアップルが持っていてもそれは不自然ではない。

Nianticは以前から、AR技術に非常に積極的なのはご存知の通り。

これはNianticの開発した、Neonというゲームのデモムービーで、AR空間を共有して遊べるようになっている。

さすがにゲームに必要とされるレイテンシーをAR空間を共有しながら実現するにはデバイス同士が相互に直接通信する技術などが必要なようだが、このゲーム、iPadを持って走り回るのはいかにも不自然だ。

つまり、ここでもどう考えてもARグラスの技術は必要になってくるのである。

これはただの妄想なのか? それとも?

もちろん、Niatincの技術がすぐさまアップルの技術に反映されるというものでもないが、なにしろシリコンバレーという同じ町内会のことである。似たような技術がアップルから登場しても不自然ではない。

WWDCは、開発者たちのイベントだから、ここでデバイスを発表して『Buy Now !!』なんていうことはなくて、たぶん『こういうデバイスが発表される。開発キットはここだ。秋の発売までに、アプリを開発しよう!』みたいな発表がなされるのではないかと想像する。

WWDCの画像1枚から、ここまで想像をたくましくすると、さすがに自分には妄想僻があるのではないかと不安になってくる(笑)

アップルは今のところARデバイスを開発しているとはひと言も言ってないのだけれど、状況証拠は整っていると筆者は思う。

あなたは、WWDCでARグラスが発表されると思うだろうか?

(村上タクタ)

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