“違法ではないが被害が出る”アプリは自衛も不可欠
セキュリティソフトを開発するアバストがApp Store・Google Playでダウンロードできるアプリを調査したところ、合計204個のフリースウェアを発見。それらのアプリの総ダウンロード数は10億回以上で、合わせて4億ドル以上の売上があったという。
加えてアバストの報告によると、フリースウェアは特定の機能のアプリを指すものではないが、「楽器」「手相占い」「占い」「画像エディター」「カメラフィルター」「QRコードおよびPDFリーダー」といった種類のアプリが多数を占めるという。
そしてフリースウェアの最も厄介なポイントは、“違法ではない”ということ。他の類似アプリと比べてサブスクの利用料金が高く設定されているだけで、有害な動作を引き起こすマルウェアが仕込まれているような不正アプリとは完全に別種なのだ。そのため単にアプリの配信を停止すればいいという問題でもなく、迷惑なフリースウェアを積極的にシャットアウトできるようなルール作りが不可欠となっている。
おそらくApp Store・Google Playを運営するAppleやGoogleもすでにルール作りは動き出しているのだろうが、それでも「支払いが発生する際にアナウンスが出るようにする」といった対処をできる程度だろう。私たちユーザー自身も、無料期間が異様に短いアプリには注意を払ったりアプリの利用をはじめる前に無料期間後の支払い方法・解約方法を確認したりすることが重要となってくる。
デジタル化が進みスマホアプリが急速に便利になっている時代だからこそ、私たちもインストール前にいったん立ち止まって本当に安全なサービスなのかを確認してみる習慣をつけていくようにしたい。
参照元:App StoreとPlay Storeで200以上の「フリースウェア」発見【iPhone Mania】
文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ
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