産卵場所が謎だった
元々うなぎは、産卵場所が不明でした。川や湖で見かけることはあるのに、産卵している姿を見た人がほとんどいなかったそうです。
サケなどとは違い、海で産卵するため場所の特定が難しかったようです。それが近年の研究でようやく解明されてきました。
世界の19種のうなぎのうち、産卵場所が判明しているのは約半数で、他は未だに詳細な産卵場所は判明していないそうです。
判明は最近
産卵場所が判明したのは最近のことで、1991年にマリアナ沖で孵化することが調査により判明しました。
産卵に関しては、2005年に西マリアナ海嶺のスルガ海山西方の海域で判明しました。
そして、実際にその海域で世界で初めて卵の採集が行われたのは2009年のことでした。つまり、判明したのは最近だと言えますね。
そこからミンダナオ海流や北赤道海流に乗って東アジアで成長し、さらに黒潮に乗って日本に戻ってくるようです。
昔から日本で食べられているニホンウナギですが、産卵場所など様々な生態が判明してきたのはすごく最近のことなのです!
完全養殖が難しい
市場に出回っている養殖うなぎも多いですが、完全養殖されたものではありません。実はうなぎは完全養殖がとても難しい生き物でもあるのです。
基本養殖はシラスウナギから
日本に出回っている、食用うなぎの99%以上は養殖です。ただ、これは完全養殖ではありません。
本来の完全養殖は卵の孵化から行わなくてはならないのですが、うなぎは海で産卵するために完全養殖をするのがかなり大変だといわれています。
では、どのような方法で養殖しているのかというと、基本的にはうなぎの稚魚であるシラスウナギを仕入れて養殖池に放ち、それらの養殖場で大きく育てから出荷するというのが主流となっています。
2019年に近代が成功したが
養殖研究の分野で有名な近畿大学ですが、クロマグロの完全養殖したことも話題になりましたね。そして、2019年にはうなぎの完全養殖に成功しています。
しかし、養殖にかかるコストがあまりにも高すぎるため、完全養殖うなぎの販売はまだ現実的ではありません。
販売した場合は天然のうなぎの10倍以上の価格になってしまうそうです。
まとめ
うなぎは生態もまだまだ未知の部分が多く、ようやく近年になって産卵場所が特定され始めました。ただ、わかっていない生態もまだあり、日夜研究が進められています。
特にニホンウナギは現在絶滅危惧種に指定されており、このままではうなぎを食べることが出来なくなってしまいかねません。
そうならないためにも、うなぎの完全養殖などの確立に期待が込められますね!
提供元・FUNDO
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