新デザイン
デザインでは、進化するレクサスのデザインを示唆するスタディーモデルとして、プロポーションに根差したシンプルで艶のある造形と独自性のあるデザインを指向。具体的には、EVならではの低いノーズから後方にピークを持たせた滑らかなキャビンを中心に、連続するシルエットで全体のフォルムを構成。高出力モーターの力を路面に伝える大径タイヤを4隅に配置し、低重心でワイドなスタンスを実現。
レクサスのアイコンであるスピンドルグリルは、ボディ全体のアーキテクチャーとしてさらに進化させ、スピンドルボディという新たな表現としています。
リヤは、クリーンでシンプルな水平基調のデザインに、張り出したタイヤを強調する造形を組み合わせることでトルクフルな駆動力を支える力強いスタンスを表現。また横一文字の薄型リヤコンビネーションランプに、新たにレクサス・ロゴを配し、フロントとともに次世代のレクサスを象徴するデザインとしています。
インテリアは、EVらしいドライビングを提供するために、創業当初から根幹としてきた人間中心の思想をより高次元で具現化するために設計した新コンセプト「Tazuna Cockpit(手綱コクピット)」と、開放感のあるクリーンな室内空間を備えています。
手綱コクピットは、手綱一本で意思疎通を図る人と馬の関係に着想を得て、ステアリングスイッチとヘッドアップディスプレイを連携させ、視線移動や煩雑なスイッチ操作をすることなく、運転に集中しながらナビゲーションやオーディオ、ドライブモードセレクトなど、各種機能の操作が可能な空間としています。
インスツルメントパネルは、乗員に対し低目の位置とし、爽快な抜け感と細部まで心をつくしたおもてなしの空間を表現。
またインスツルメントパネル上部かフロントドア、リヤドアへとシームレスに繋がる造形により、室内全体をクリーンで上質な空間としています。パノラマルーフには、開放感をもたらすロングガラスを採用し前後の抜けの良さを強調。
AR-HUD(拡張現実ヘッドアップディスプレイ)やメーター表示、タッチモニターなどドライバーへの情報を一つのモジュールとして集約し、ステアリング周辺に走行系機能を集約しています。
マン-マシン・インターフェースと装備
LF-Z Electrifiedは、ドライバーの嗜好や行動特性を学習したAIがドライバーを常にサポートします。音声コミュニケーションにより、運転中の操作性を向上させると同時に、ドライバーとの対話を通じて好みや気分に合わせたドライブルートやレストランの予約等を提案、ライフスタイル・コンシェルジュとしての機能も備えています。
またデジタルキーを採用することで、スマートフォンによるドアロック開閉などの車両操作に加え、従来型のキーの受け渡しをすることなく家族や友人がクルマへアクセスできるようになっています。また、クルマへの荷物宅配やカーシェアなどの車両連動サービスの提供も可能にしています。
E-ラッチ・システムにより、ドアの開閉はよりスムーズで安全になります。乗車時は、格納式ドアハンドルは、キーを所持した乗員が近づくと自動的にスライドし、ハンドル内部のセンサーに触れるとドアの解錠、開扉をスムーズに行なうことが可能。
降車時には、車内の開扉スイッチを押すことでドアを開くことができ、車両に搭載されたセンサーが周辺状況を監視し、接近する車両や自転車を感知した場合には、乗員に警告を発して、降車時の事故低減にも寄与するようになっています。
パノラマルーフは調光ガラスを採用し、同時に夜空を映すイルミネーションなどエンターテイメント機能を搭載。ルーフセンターにはフロントシートとリヤシートをつなぐタッチパネルを配し、車両内での乗員のコミュニケーションに活用できます。後席シートはリクライニング、リラクゼーションなど多様な機能を備えています。
オーディオは、次世代のマークレビンソン・システムを搭載し、世界中のコンサート会場と同じ音響空間を車内に再現する機能を採用。そして、ノイズキャンセリングを備えた次世代サウンドマネジメント機能により、座席間や車外との対話をスムーズにし、静かで快適な移動空間としています。
LF-Z Electrified 主要諸元
提供・AUTO PROVE
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