「小さい頃から筋力トレーニングをすると身長が伸びない」という話を聞いたことはありますか?

理由としては、子供が筋肉をつけると筋肉が骨を抑えつけてしまい骨の成長を止めてしまうというように考えられているようです。
実際に日本では、多くの人々が筋トレすると背が伸びないという説を信じています。

しかし、この説を理論づける専門家の話や論文が発表されているという話は聞いたことがありません。

この記事では、トレーニングや体についての知識がない方でもわかりやすいように、筋力トレと身長について解説していきます。

筋トレすると身長伸びない?

「子供の頃から筋力トレーニングを行っていると身長が伸びない」という話を聞いたことはありませんか?

結論からいうと、筋力トレーニングを行うことで身長が伸びなくなるということはありません。
むしろ筋力トレーニングを程よく行うことで成長を促し、運動能力を向上、ケガをしにくい体をつくることにつながるようです。

しかし、「身長が伸びなくなる」ということに対して書かれた論文などのエビデンスは存在しないようですが、トレーニングの行い方次第では成長を阻害してしまう可能性もあります。
例としては、「むやみに重い重量で負荷をかける」ようなトレーニングなどは、子供の体に負担が大きく成長に悪影響を及ぼしかねません。
また、スクワットのような上下方向の動きのトレーニングにも注意が必要です。

世代別のオススメ筋トレメニュー

(画像=SPOSHIRUより引用)

子供でも、正しい方法で筋力トレーニングを行うと体にとって多くのメリットがあります。
しかし、小学生世代は、まだまだ骨格がしっかりしていませんが、高校生年代に入ると骨格もしっかりとしてくるので負荷を高めることが可能になってきます。
このように、各世代で成長状態は大きく違うので、必要なトレーニング内容も大きく変わってきます。
ここでは、小学生、中学生、高校生の世代別に分けて筋力トレーニングメニューを解説していきます。

世代別の筋力トレーニングメニューを紹介します。

  • 小学生筋トレメニュー
  • 中学生筋トレメニュー
  • 高校姓筋トレメニュー

小学生筋トレメニュー

個人差はありますが、神経系の発達は12歳頃でほぼ100%発達します。
簡単にいうと運動神経や反射神経の発達です。
ですから小学生世代では、筋肉をつけるよりも筋肉の使い方を身につけることが大切な時期なのです。

【おすすめ筋トレ】
バランス力を高める「レッグアップリフト」という体幹トレーニング

①床に仰向けに寝てください。
②両足をゆっくりと3秒かけておへその高さまで上げます。
③足を上げたら3秒間キープします。
④この②③の動作を10回程度行ってください。

ポイントとしては、足を下ろす時は腹筋の力を使ってゆっくりと下ろすことです。

(画像=SPOSHIRUより引用)

中学生筋トレメニュー

中学生世代になると、第二次成長期に入り、身長や体重など、骨格が著しく成長する時期に入ります。ですから、大きな負荷をかけたり、量をこなすのはよくありませんし、ダンベルなどを使うのもおすすめできません。

【オススメ筋トレ】
姿勢の改善、バランス力向上、俊敏性を高める「フロントブリッジ(プランク)」紹介

①床にうつ伏せの状態で寝ます。
②両ヒジは肩幅に開き、ヒジを肩の真下に置きます。この時肘は90度を保つようにしましょう。
③膝はついたままでお腹を浮かしてください。
④30秒やって休憩60秒を3セット行ってください。

ポイントとしては、頭からお尻を板のように真っすぐにするように意識しましょう。

(画像=SPOSHIRUより引用)

高校生筋トレメニュー

高校生世代になると、身長や体重の成長も落ち着いて、筋肉が著しく発達する時期に入ります。
この世代からは、筋肉をつけるトレーニングを始めていきましょう。

ここでは、高校生世代におすすめの基本トレーニング「スクワット」を紹介します。
スクワットは、大腿四頭筋など、下半身を鍛えることができ、ダッシュなどの瞬発力の向上やサッカーのキック力向上の効果が期待できます。

上記の動画では、スクワットの正しいやり方をわかりやすく解説しています。
ぜひ参考にしてみてください。

小さい時から筋トレをするに時の注意点

(画像=SPOSHIRUより引用)

小さいときに筋力トレーニングを行う場合に注意したいのが負荷の重量です。
子供の場合は、ダンベルやマシンを使う必要はなく、自分の体重を負荷にして体を鍛える自重トレーニングが最適です。

負荷の高いトレーニングは、骨を伸ばす「骨端軟骨」に強い衝撃がかかるのでやめましょう。