新発見された標本は高さ約1.2メートル、マリアナ海溝近くの個体は約50センチでしたが、どちらも他のサンゴ礁とは異なり、広大な岩場の海底にぽつんと単独で立っているのが特徴です。

こちらは新種サンゴの拡大した画像。

また、チューバッカサンゴは広い範囲で群れることはなく、単独で生息する点も独特です。

研究チームは、今回の新種発見にあたって形態だけでなく遺伝子レベルでも詳細に調査。

さらに、同時にもう一種の新種「イリドゴルギア・クルバ」も記載し、西太平洋に広がるイリドゴルギア属の多様性が改めて注目されました。

今回のチューバッカサンゴの発見は、長年研究されてきた太平洋の深海にも、まだまだ未知の世界とサプライズが眠っていることを示しています。

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参考文献

New species of coral named after Chewbacca
https://www.popsci.com/environment/chewbacca-coral/

Chewbacca coral: New deep-sea species spotted in waters off Hawai‘i, Mariana Trench
https://manoa.hawaii.edu/news/article.php?aId=14141

元論文

Studies on western Pacific gorgonians (Anthozoa: Octocorallia: Chrysogorgiidae). Part 2: unexpected diversity of the genus Iridogorgia in the tropical western Pacific with descriptions of two new species
https://doi.org/10.11646/zootaxa.5689.3.3

ライター

千野 真吾: 生物学に興味のあるWebライター。普段は読書をするのが趣味で、休みの日には野鳥や動物の写真を撮っています。