一方のグループは「アボカドを含む食事」を受け取り、もう一方のグループはほぼ同じ成分・カロリーの「アボカドを含まない食事」を受け取りました。

ちなみに提供されたアボカドの量は、男性で175g、女性で140gでした。

アボカド1個の可食部は約150gなので、彼らは毎食1個分のアボカドを食べたことになります。

毎日アボカドを食べた女性は、腹部の脂肪分布が変化していた
毎日アボカドを食べた女性は、腹部の脂肪分布が変化していた / Credit:Depositphotos

そして12週間後、アボカドを摂取したグループの女性参加者は、内臓脂肪が大幅に減少していました

これにより皮下脂肪と内臓脂肪の比率も変化。

つまりアボカドを食べた女性は、腹部の脂肪分布が変化したのです。

ちなみに男性の脂肪分布は変化せず、男女両方で血糖値を下げる能力に影響はありませんでした。

カーン氏は、今回の結果が女性にのみ表れたことについて、次のように述べています。

「女性にだけ効果があったので、食事調整の反応には性別差があると考えられます」

今後研究チームは、参加者の食事を毎食すべて管理した実験を行い、どのような男女差が表れるか調査する予定です。

女性の皆さん、内臓脂肪を減らしたいなら、総合摂取カロリーを気にしつつ、積極的にアボカドを食べると良いでしょう。

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参考文献

Avocados Change Belly Fat Distribution in Women Toward a Healthier Profile
https://scitechdaily.com/avocados-change-belly-fat-distribution-in-women-toward-a-healthier-profile/

元論文

Avocado Consumption, Abdominal Adiposity, and Oral Glucose Tolerance Among Persons with Overweight and Obesity
https://academic.oup.com/jn/article/151/9/2513/6311819