今回の成果は、単にサルの学習能力を示しただけでなく、感覚刺激だけで依存的な行動が形成されうるという重要な手がかりとなりました。

今後は、なぜ一部の個体が変化そのものにやみつきになってしまうのか、その脳のしくみや神経回路の解明が進むことが期待されています。

この研究は、人間社会で急増している「デジタル依存」や「スマホ中毒」のメカニズムを、科学的に解き明かす大きな一歩になるかもしれません。

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元論文

Tablet Screen-Touch Behavior with Audiovisual Stimulus Consequences in the Common Marmoset (Callithrix Jacchus)
https://doi.org/10.46867/ijcp.21145

ライター

相川 葵: 工学出身のライター。歴史やSF作品と絡めた科学の話が好き。イメージしやすい科学の解説をしていくことを目指す。

編集者

ナゾロジー 編集部