ChatGTPに聞いてみると、「英語には『Grobal Uturn」』という定着した専門用語はないけれども、ニュアンスとしては十分に通じる。2、30年まえに「Grobal Uturn」というタイトルの本が出版され、読んだような記憶があるので、この表現を使いました。もっともChatGPTによると「このタイトルの本は検索では見当たらない」そうです。

とにかく、政治構造、経済構造、社会構造、地球環境政策、情報社会のあり方、民主主義の姿、人々の価値観など、目につく多くの次元で、Uターン現象が起きているような気がします。ChatGPTは「De- Grobalization(脱グローバル化」、「Reverse globalization(逆グローバル化)」という表現も使えるといっており、あらゆる次元に変化をもたらしてきた米欧主導のグローバル化が行き詰まった。真っ先に行き詰まったのがその米国です。そこで「逆回転」に転じるということなのでしょう。

政治の次元では、最大の民主主義国家の米国が独裁国家となり、民主主義は凋落しています。経済は国家主導型資本主義となり、自由貿易主義は高率関税政策によって保護貿易主義に変わりました。国家主導型資本主義は中国が先行し、米国も後追いしなければ、中国に追い上げられるとの考えでしょうか。金融、マネー市場がものをいう自由主義経済によって所得、資産格差は広がり、富は一部の富裕層に集中しています。

司法、行政、立法の三権分立は強引な人事により、名目だけになりつつあり、中央銀行(FRB)もトランプ氏によって、政治からの中立性を奪われかけています。地球環境政策もUターンが加速し、地球の持続的可能性が怪しくなってきました。そう数えていくと、Uターン現象はあちこちにあり、現実の政治の前に、これまでも政治論も経済理論も名を残すだけになっていくのでしょうか。なんだ、米国も中国やロシアと変わらない国になっていくのかと思うと残念で仕方がありません。

プーチン大統領、習国家主席、金総書記 クレムリンHPより