撮影を阻む謎の現象、そしてパニック

 ウェアリング氏がその物体をiPhoneで撮影しようとすると、奇妙な現象が彼を襲った。バッテリー残量は75%もあったのに、iPhoneの電源が6回も落ちたのだ。これは彼にとって前代未聞の出来事だった。

 次に望遠鏡や別のカメラを持ち出したが、それらでもうまく捉えることができない。ようやくソニー製の高倍率ズームカメラで撮影を試みるも、満タンだったはずのバッテリーがわずか12秒で空になり、電源が落ちてしまった。彼は3〜4分充電しては90秒撮影するという作業を3回も繰り返すことを余儀なくされた。

 この不可解な状況で、ウェアリング氏はパニックに陥ったという。UFOの接近時に報告されることがある、電子機器への異常な干渉を彷彿とさせる一連の出来事だ。

気象観測気球ではない「決定的証拠」

 懐疑論者が持ち出す「気象観測気球」説を、ウェアリング氏は明確に否定する。その根拠は、米国の法律にある。

「米国の法律では、全ての気象観測気球には、観測機器(トランスポンダー)を入れた箱と、それを吊るす紐を取り付けることが義務付けられている。しかし、私が見た物体には、紐も箱も一切なかった」

 さらに、物体がゆっくりと移動を始めたため、車で追跡すると、突如として時速120kmから190kmという驚異的なスピードで山の方へ飛び去ってしまったという。これは、気球の動きとは到底考えられない。

謎の「クラゲ型UFO」が同時多発? UFO専門家が捉えた衝撃の映像と“不可解な現象”の画像2
(画像=画像は「UFO Sightings Daily」より)

広範囲で目撃された謎の飛行物体

 この目撃情報は、ウェアリング氏だけのものではなかった。彼のTikTokには、同日に約110km離れたユタ州パークシティでも、全く同じ物体を見たという人物からのメッセージが届いたという。

 アイダホとユタ、広範囲で同日に目撃された謎の「クラゲ型UFO」。強風をものともしないホバリング能力、電子機器への不可解な干渉、そして常識外れの高速移動…。ウェアリング氏は力強く言い放つ。「この物体は、100%本物の未確認飛行物体だ」と。

 果たして、その正体は何だったのか。謎は深まるばかりである。

参考:Coast to Coast AMUFO Sightings Daily、ほか

※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。