■万が一、衣類にこぼしてしまったら…
「発熱しやすい物体」の筆頭は「くしゃくしゃにしたティッシュ」と「軍手」で、これらは100℃以上に発熱する可能性がある。
また、キッチンペーパー、ジーンズ、Tシャツ(綿)、フリース(ポリエステル)なども、数10℃に発熱する可能性があるそうだ。
…と、ここで記者が真っ先に不安に感じたのが、着用している衣類に瞬間接着剤をこぼしてしまうケース。慌ててティッシュで拭き取ろうとしたら、とんでもない地獄が生まれてしまうのではないだろうか。
こちらの対処法としては、まず「すぐに衣類を脱ぐ」ことが最優先事項。布と皮膚が張り付いてしまったり、すぐに脱げない場合は無理に脱がずに「上から大量の水をかける」という対処も有効だという。
また、接着剤の量が「少量」の場合は、「キッチンペーパーや重ねたティッシュ等ですぐに拭き取る」「付着した場所が皮膚につかないよう、つまんで持ち上げる」といった対象も有効。
ただし、瞬間接着剤を拭き取ったティッシュ類を処分する際は、「発熱していないこと」を確認して処分すること。
また、ゼリー状のタイプの瞬間接着剤は粘度が高いため、布等に垂れてしまっても、染み込まず、急激な発熱を起こさないという利点があるため、こちらのタイプの使用を検討するのも良いだろう。
もちろん、今回紹介した注意点は「アロンアルフアに限った話」ではない。『セメダイン』の公式Xアカウントも、こうした事象について注意喚起をたびたび行なっている。
瞬間接着剤を使用する際は、くれぐれも火傷に気をつけてほしい。
■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。コンセントやフライパン、水筒など、日用品に潜んだ危険に関するメーカー取材実績を持つ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)