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昨日の夜中、ふと手に取った本がある。「母と娘の関係を変える魔法の言葉術」(WAVE出版)。タイトルからして胡散臭い(失礼)。でも読んでみたら、めちゃくちゃ刺さった。というか、痛いところ突かれまくった。

「母と娘の関係を変える魔法の言葉術」(松谷 英子著)WAVE出版

『7つの習慣』なんて知らんがな

「まず理解に徹し、そして理解される」だっけ? 有名なビジネス書の金言らしい。聞いたことはある。でも正直、朝の戦場で理解もクソもない。

パンにバター塗りながら弁当箱洗って、洗濯物畳んで、娘の髪結んで──そんな中で「まず理解に徹し」なんて無理ゲーすぎる。

というか、理解しようとしてるよ、毎日。でも娘は宇宙人だ。昨日まで好きだった服を今日は「絶対着ない」と言い張る。理由?「なんとなく」だと。

なんとなく、って何だよ(笑)。

本によると、著者の夫はすごく冷静らしい。著者が「宿題やった?」「明日の準備は?」って娘に聞いてる横で、新聞読んでる。で、著者がブチ切れそうになると、のんびりこう言うわけ。

「一度決めたルールなら、あとは本人に任せれば? 失敗して学ぶことも大切でしょ」

正論すぎて腹立つ!! これ、うちと全く同じ構図だわ。

でもさ、失敗するのは娘で、先生に怒られるのも娘で、クラスメイトに笑われるのも娘なんだよね。だから心配になっちゃう。これって過保護? でも放置するのも違うし。

結局、著者の家でも夫が「今夜は家族会議な」って言って、著者の愚痴大会になるらしい。娘と息子は「またママが爆発した」って顔してるって。あー、わかる。情けないよね。

ただ、道路に飛び出しそうになった時とかは容赦しない。理解もクソもない。「ダメ!」の一言で終わり。

こういう時に「まず理解に徹し」とか言ってる場合じゃないでしょ。子どもが死んだら元も子もないし。

でも、それ以外のこと──宿題とか片付けとか友達関係とか──は、できるだけ娘の気持ちを聞くようにしてる。つもり。実際はできてないこと多いけど。