
(画像=撮影:Roger Patterson & Robert Gimlin(パブリックドメイン)|出典)
北米の森を彷徨うとされる謎の未確認生物「ビッグフット」。その正体は、なんと旧約聖書に登場する人類最初の殺人者「カイン」である――。にわかには信じがたいこの奇妙な都市伝説が、一部のキリスト教コミュニティ、特に末日聖徒イエス・キリスト教会(通称モルモン教)の間で、約190年もの長きにわたり語り継がれている。これは単なる作り話か、それとも隠された真実なのか。聖書とUMA(未確認生物)を結びつける、驚くべき伝説の起源に迫る。
呪われし放浪者「カイン」の物語
旧約聖書の「創世記」によれば、アダムとイヴの長男カインは、弟アベルを嫉妬から殺害してしまう。人類最初の殺人という大罪を犯したカインに対し、神は「お前は地上をさまよい、さすらう者となる」という呪いをかけた。この「永遠に地上を放浪する」という呪いこそが、伝説の根源となっている。
この説は、カインが神から与えられた罰によって毛むくじゃらの姿に変えられ、死ぬこともできずに永遠に地上をさまよい続ける存在、すなわちビッグフットになったと主張するものだ。

(画像=イメージ画像 Created with AI image generation (OpenAI))