
(画像=画像は「YouTube」より)
世界197カ国すべてを旅した男がいる。アメリカ出身の人気YouTuber、ドリュー・ビンスキー。約10年間にわたり地球の隅々まで冒険を続けた彼が、息をのむような絶景やユニークな文化と共に経験したのは、命の危険さえ感じるほどの恐怖だった。
数々の修羅場をくぐり抜けてきた彼が、ただ一つ、「人生で最も怖かった」と断言する場所がある。それは一体どこなのか?
警察とのカーチェイス、そして路上での襲撃
彼が「最恐の旅先」として挙げたのは、中央アフリカに位置する国、チャドの首都ンジャメナだ。2018年に訪れたこの街は、うだるような暑さと絶え間ない砂埃、そして不十分なインフラが彼の記憶に焼き付いている。
「人生であれほど恐怖を感じ、脅され、言葉と暴力の両方で攻撃されたことはない。あの暑くて埃っぽい、まるで見捨てられたかのような場所で…」
ビンスキーの悪夢は、現地の友人と別れ、それぞれバイクタクシーに乗った瞬間から始まった。彼が乗り込んだバイクは、なんと盗難車だったのだ。それに気づく間もなく、警察との壮絶なカーチェイスが始まった。
土煙を上げて街を駆け抜けた末、バイクを降りた彼を待っていたのは、さらなる地獄だった。
「バイクを降りると、路上でとんでもない乱闘が始まったんだ。人々が俺のシャツを掴み、まるで殺そうとしているかのようだった」と、彼は当時の恐怖を生々しく語る。

(画像=チャドの位置 —Wikimedia Commons(パブリックドメイン))