メルセデス・ベンツのハッチバックモデルであるAクラスと同じMFA2プラットフォームを使う兄弟車には、Aクラスセダンのほかに、CLAクーペとCLAシューティングブレークが存在しています。 そのなかから4ドアモデルであるAクラスセダンとCLAクーペをピックアップして徹底比較します。

Aクラスのセダン版は予想以上に実用的

メルセデス・ベンツ Aクラス セダン V177 (2018)
(画像=『車選びドットコムマガジン』より引用)

国産車、輸入車を問わずプレミアムなコンパクトセダンが減りつつあるなか、アウディA3セダンとともにCセグメントの貴重な存在であるメルセデス・ベンツ Aクラスセダン。 ボディサイズは、全長4,565mm×全幅1,800mm×全高1,430mmで、マンションなどに多い幅制限1,850mmの機械式立体駐車場にも入庫可能。最小回転半径は5.0m(A35 4MATICは5.4m)で、狭い道でのすれ違いなどでも気を使うことはありません。 前後席ともに低めの着座位置になりますが、大人4人での乗車も無理なく可能。 後席座面は、臀部の収まりがよく、座り心地も良好。床面から座面前端までの高さが低めですが、前席下に足を入れることができます。 頭上空間はそれなりですが、セダンらしい確かな居住性を確保しています。 また、キャビンとラゲッジを隔てるリヤバルクヘッドがあるセダンらしく、安心感だけでなく、静粛性の面でも有利で、後席に人を乗せる頻度が多い方にもおすすめです。

メルセデス・ベンツ Aクラス セダン V177 (2018)
(画像=『車選びドットコムマガジン』より引用)

現在のパワートレインは、A180(2WD)の1.3L直4ガソリンターボ、A200d(2WD)の2.0L直4ディーゼルターボ、メルセデス‐AMG A35 4MATIC(4WD)の2.0直4ガソリンターボの3タイプ。 タウンユース中心であれば最高出力100kW(136PS)/最大トルク230NmのA180でも必要十分なはずで、高速道路を使ったロングドライブが多いのならディーゼルのA200dがおすすめ。 AMG A35 4MATICは、225kW(306PS)/400Nmを誇るハイパフォーマンス版で、より走りを楽しみたい人向けの仕様となっています。