この世には、日常的に目にするにも関わらず、正式名称を知らない存在が決して珍しくない。ちなみに、食パンの袋に付いているプラスチック製の留め具の名前は「(バッグ)クロージャー」である。

以前X上では、とあるイメージキャラクターの正式名称に「知らなかった…」と、驚きの声が続出していたのだ。

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■そこまでが「正しい呼び方」だったのか…

今回注目したいのは、「クラシエ フーズ公式」Xアカウントが投稿した1件のポスト。

「ご無沙汰しております、皆さん。ねるねるねるねの魔女さんです~!」という書き出しから始まる投稿には、知育菓子『ねるねるねるね』を象徴する存在とも言える魔女が、テレビCMでお馴染みのポーズをとった写真が添えられている。

(画像提供:クラシエ)

続く文章では「『さん』も含めて正しい呼び方なんです。…ご存じでしたか?!」と、衝撃の事実が明かされたのだ。

■「知らなかった…」とネット民驚愕

『ねるねるねるね』=魔女、というイメージが刷り込まれているユーザーの多くは、「魔女さん」が正式名であるという事実に衝撃を覚えている模様。

当該ポストには「そうだったの!?」「知りませんでした、魔女さんごめんなさい」「さかなクンや、なかやまきんに君みたいなもんか」「魔女さんさん、ってコト…?」など、驚きの声が多数寄せられている。

『ねるねるねるね』

(画像=『Sirabee』より引用)

(Photo:Sirabee編集部)

そこで今回は、改めて注目を集めた「魔女さん」の詳細について、『ねるねるねるね』を販売するクラシエに話を聞いてみることに。その結果、知られざる様々な事実が明らかになったのだ…。

■『ねるねるねるね』誕生のヒントは「砂場」にあった

『ねるねるねるね』が発売されたのは今から40年ほど前、1986年(昭和61年)のこと。

開発の経緯について、クラシエ担当者は「当時粉末ジュースを発売していたことから、『粉を活用して子どもたちに喜ばれるお菓子ができないか』と振り返る。

そんな中、当時の開発担当者が砂場で泥遊びをする子どもたちを見て、「まぜる」や「ねる」という動作をお菓子に活かせないか、と考えたことが『ねるねるねるね』誕生のきっかけとなったのだ。

『ねるねるねるね』(1986年)

(画像=『Sirabee』より引用)

(画像提供:クラシエ)

さらに、同商品の独自性について「トレーの中に遊びの場を作ることで体験価値を高めるため、専用トレーを付けました」「商品名はまるで魔法の呪文をかけるように、まぜながら口ずさんでもらえるような楽しく不思議なネーミングを考えました」とも説明している。

そんな「魔法の呪文」のような『ねるねるねるね』のイメージキャラクターに「魔女さん」が採用されたのは、自然な成り行きと言えるだろう。

「魔女さん」は、1986年の初代『ねるねるねるね』誕生と同時にテレビCMに登場し、一度見たら忘れないインパクトと、『ねるねるねるね』の世界に導いてくれる「誘導力」を存分に発揮。

クラシエ担当者も、「今では『ねるねるねるね』の象徴として、大きな存在感を放っています」と、頷いてみせる。

確かに記者も、『ねるねるねるね』と聞いたら、作った『ねるねるねるね』を一口食べ、「美味い!」と感動する魔女さんと「テーレッテレー!」というファンファーレが真っ先に思い浮かんでしまう。

なお、公式サイトによると、魔女さんの口グセは「テーレッテレー!」とのことで、完全にノリノリである。