
(画像=写真:Daniel Torok/The White House(パブリックドメイン)|出典)
「ドナルド・トランプはすでに死んでいる」――2025年8月下旬、SNSを駆け巡った衝撃的な噂。その根拠として挙げられたのは、驚くべきことに、未来予言アニメとして名高い『ザ・シンプソンズ』の不吉なメッセージと、米国防総省(ペンタゴン)で深夜に急増したピザの注文だった。世界を騒がせるこの奇妙な陰謀論は、一体どこから来たのだろうか。ネット探偵たちが突きつけた、真偽不明の“証拠”を紐解いてみよう。
未来予言アニメ『シンプソンズ』は「死」まで予言したのか?
数々の世界的事件を予言してきたとされるアニメ『ザ・シンプソンズ』が、またしても陰謀論を生み出したようだ。ことの発端は、原作者マット・グレイニング氏が2025年7月に行った一つの発言だ。長寿番組の終わりについて問われた彼は、「終わりは見えないね。誰かが死ぬまで続けるよ」と語った後、こう付け加えた。
「“あの人(you-know-who)”が死んだら、街では人々が踊るだろうとシンプソンズは予言している。ただし、J.D.ヴァンス大統領(当時の副大統領)がダンスを禁止するだろうけどね」
この「あの人」がトランプ氏を指すのではないかという憶測は、番組の“予言実績”と相まって瞬く間に拡散。さらにSNSでは、「シンプソンズはトランプが2025年8月27日に死ぬと予言していた」「彼が最後に公の場に姿を見せた日だ」といった具体的な日付を挙げる投稿や、トランプ氏そっくりのキャラクターが演説後に倒れ、棺桶に入るアニメーション画像が出回り、噂に拍車をかけた。

(画像=画像は「Daily Star」より)