クルマの免許を取って数年たったビギナーに向けて、タイヤの種類と特長を徹底解説します。走行性能や安全性を向上させるために、適切なタイヤ選びが重要です。

目次
タイヤの基本とその重要性
夏タイヤと冬タイヤの違い

タイヤの基本とその重要性

実はよく知らない?車の「タイヤ」に関する基礎知識!夏、冬、オールシーズン、ランフラット、エコ…全部説明できたらタイヤ博士かも
(画像=『MOBY』より 引用)

タイヤの役割とは?
タイヤは車のパフォーマンスを左右する重要なパーツです。接地面積が限られているため、その特性によって走行性能、安全性、燃費などが大きく変わります。

タイヤは、路面との唯一の接点であり、クルマの動きを制御する重要な役割を担っています。路面からの衝撃を吸収し、乗り心地を向上させる役割も担っています。また、タイヤは、ブレーキやアクセル操作による駆動力を路面に伝える役割も担っています。タイヤの性能は、クルマの走行性能、安全性、燃費に大きく影響します。そのため、適切なタイヤを選ぶことは、安全で快適なカーライフを送るために非常に重要です。

タイヤの構造と素材
タイヤは複数の素材と構造で作られています。ラバー、スチール、ナイロンなどが使われ、これらが組み合わさることで耐久性やグリップ力が向上します。
タイヤの構造は、大きく分けてトレッド、サイドウォール、ビードの3つの部分から構成されています。
トレッドは、路面と接する部分で、溝やパターンが刻まれています。
サイドウォールは、トレッドとビードを繋ぐ部分で、タイヤの側面を保護しています。
ビードは、ホイールのリムに固定される部分で、タイヤをホイールに固定する役割を担っています。

タイヤの素材は、主に天然ゴムと合成ゴムが使用されています。天然ゴムは、グリップ力や耐久性に優れていますが、耐寒性に劣ります。合成ゴムは、耐寒性や耐摩耗性に優れており、天然ゴムと組み合わせて使用されることが多いです。また、タイヤには、スチールやナイロンなどの補強材が使用されています。スチールは、タイヤの強度を高めるために使用され、ナイロンは、タイヤの柔軟性を高めるために使用されています。

適切なタイヤ空気圧の維持
適切なタイヤ空気圧を維持することは、安全運転に直結します。タイヤ空気圧が低すぎると燃費が悪化し、高すぎると摩耗が激しくなるため、定期的なチェックが必要です。タイヤの空気圧は、車体側の指定に合わせましょう。車体が指定する空気圧は、車両のドア開口部、運転席側のドアを開けて、Bピラー付近などに車両指定空気圧が記載されたシールが貼られています。もしくは、車両の取扱説明書にも、タイヤの空気圧に関する情報が記載されています。

夏タイヤと冬タイヤの違い

実はよく知らない?車の「タイヤ」に関する基礎知識!夏、冬、オールシーズン、ランフラット、エコ…全部説明できたらタイヤ博士かも
(画像=『MOBY』より 引用)

夏用タイヤの特長
夏用タイヤは、高温時のグリップ力と耐久性に優れています。ドライ路面はもちろんのこと、雨天時の排水性能も高く、ウェット路面での走行も安定しています。ゴムの硬度が高く、高温でも変形しにくいのが特徴で、高速走行やワインディングロードでの走行にも適しています。

冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)の特長
冬用タイヤは、低温時でも硬くならないゴム素材を使用し、雪や氷の上でのグリップ力を高めています。また、深い溝と特殊なトレッドパターンで雪道でも安定した走行が可能です。

夏タイヤと冬タイヤの比較
夏タイヤと冬タイヤは、それぞれの気候条件に特化して設計されています。一般的に、夏タイヤは一般的な気温から夏場での高温時でも安定した性能を発揮します。冬タイヤは低温でのグリップ効果が高いのが特長です。

静粛性では夏タイヤが優れ、冬タイヤは乾いた路面ではノイズが大きくなります。

また、たまに春先で暖かくなっているにもかかわらず冬タイヤを履いたままのクルマをたまに見かけます。
冬タイヤは高温路面だと、柔らかいゴムを使用しているため摩耗しやすく、燃費も落ちます。高温時ではグリップ性能、ハンドリング、ブレーキ性能などが落ちるため、安全面から見ても危険です。タイヤの交換は忘れずに行いましょう。