ブロックチェーン、DLT(分散型台帳技術)、AI(人工知能)、Web3、メタバース、フィンテック、ITなど、あらゆるデジタル技術が包括的に組み合わされ、金融だけでなく、不動産・医療・物流・人材・教育・エンターテイメント・メディアなどの多種多様な事業領域が、リアルとデジタルでシームレスに結びつくのです。

デジタルスペース生態系では、リアル世界の証券や不動産といった資産と、デジタル空間のセキュリティ・トークンやNFTとの間に境界がなくなり、リアル資産とデジタル資産の相互交換が可能になります。

こうしたデジタルスペース生態系では、ステーブルコインをはじめとする暗号資産が決済通貨として、縦横無尽に駆け巡ることになるでしょう。

インターネットの登場によって、社会は大きく変わりました。

デジタルスペース生態系の実現が世界に及ぼすインパクトは、それに比肩するものです。もしかしたら、それ以上かもしれません。

また、インターネットによる〝革命〟では、道半ばとなっている、本当の意味での「消費者主権の確立」や「顧客中心市場の誕生」が達成されることになります。

これは、けっして遠い世界の話ではありません。

すでに、実現に向けての歩みは、着々と進んでいます。

本書は、その最初のガイドブックになるはずです。

編集部より:この記事は、「北尾吉孝日記」2025年8月29日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。