ミドリガメ(正式名称ミシシッピアカミミガメ)は指定外来種に数えられている生物のひとつ。
かつてはペットとして流行しましたが、寿命の長さとその成長サイズによって飼いきれなくなり、野外に放すことで定着してしまい、生態系を脅かしているカメです。

本来は淡水の沼などに生息するはずのミドリガメを海で発見。しかもまだ赤ちゃんサイズの個体でした。
ペットとして飼育していた方が逃がしたのか、川を下って流れ着いたのかはわかりませんが、海水にいては生きていくことは難しいでしょう。
移動させるわけにも行かず、悶々とした気分になりました。
採集・釣りの際はマナーを守ろう
2020年、静岡県沼津市の名所・大瀬崎が釣り禁止になりました。一部の釣り人のマナーの悪化が原因だと言われています。
自然の恩恵を受けておきながら、ゴミなどの廃棄物を自分で処理せず、自然に対して仇で返す。そのようなひどい行為が各地で行われていることがあります。
岸壁採集は、綺麗な生きものにたくさん出会える素敵な活動です。
採集活動や釣りを含む自然を相手にしたフィールドワークでは、生きものたちとの出会いがある反面、ゴミや捨てられた生きものなど“負の側面”にも遭遇することがあります。
1人1人が自然や生きものに敬意と慈しみを持ち、人間社会と共生できることを願っています。
<俊甫犬/サカナトライター>