たまに海岸に漂着する「グロブスター」と呼ばれる正体不明生物の多くは、クジラかウバザメの死骸と考えられます。特に、1977年に話題になったニューネッシーの正体は、ウバザメの可能性が高いとされています。

日本の呼び名は「バカザメ」

英語ではバスキングシャーク(日光浴するサメ)と呼ばれ、マンボウのように水面で目撃されることが多いのが由来です。日光浴中に簡単に捕らえられることから、日本では「バカザメ」と呼ばれていたことも……。

かと思えば、1000mの海底で数か月生活したという調査もあります。

通常は単独で行動していますが、2013年には約1400匹の大群が目撃されています。こんな巨大生物が約1400匹とは、想像することもできません。

人知を超越する海の巨大魚たち

海の大きな魚たちの名前や存在はよく知られていますが、その実態はまだまだ謎に満ちています。

ふと思い悩むとき、彼らの雄大な生き様を思い出してはいかがでしょうか。

<浅川千/サカナトライター>