「ボルシアMGと板倉の契約期間が残り1年であったため、アヤックスは取引成立に自信を持っていた。ただし、板倉には忍耐が必要だった。アヤックスは板倉の移籍金を用意する前に、まず選手を売却しなければならなかったからだ。直近数か月にわたり、アヤックスは板倉と密に連絡を取り続けていたため、個人合意はもはや障害ではなかった。そして先週、ついにアヤックスはボルシアMGと合意に達した。同クラブはなおも相応の移籍金を要求しており、欧州主要リーグの他クラブも関心を寄せていたためである。しかし板倉はアヤックス以外に行くつもりはなく、最終的にアムステルダムのクラブはボーナス込みで総額約1,000万ユーロ(約17億円)にもなる金額を支払う決断を下した」

 なお、板倉は6月の北中米W杯最終予選で日本代表に招集されていなかったものの、パナソニックスタジアム吹田開催のインドネシア戦はMF堂安律(アイントラハト・フランクフルト)らとともに現地観戦。ボイカー氏がG大阪を訪問するタイミングと重なったことが、アヤックス移籍に至った大きな背景と言えるだろう。