バスの旅といえば、どんなイメージでしょうか。例えば高速バス。安いというメリットはあるものの、狭い、くつろげない、寝られないといったネガティブな印象があります。しかし、最近ではこれまでのイメージを覆すようなバスがあるのをご存知でしょうか。
狭い、くつろげない……のイメージを脱却
昨今では座席の間隔を十分に確保した、まるで個室感覚の高速バスも増えているとか。中には、充電用のコンセントや空気清浄機つきのエアコン、無料のWi-Fiなどが標準装備された完璧なバスも。その進化はとどまるところを知りません。こういった流れを受け、単なる移動の手段という範疇を超えた高級なバスの旅が話題になっています。
有名デザイナーが手がける高級バス
阪急交通社では、2019年から豪華バス「クリスタルクルーザー菫(すみれ)」を始動させました。超高級寝台列車として大きく話題になった「TRAIN SUITE 四季島」を手がけた奥山清行氏にデザインを依頼。1台あたりの座席数は18席とぜいたくなつくりです。シートはあえて総革張にせず、温かみの感じられる布張りに。座り心地はもちろん、背もたれの高さ、リクライニングの角度まで、快適さをとことんまで追求しています。
同社ではこの菫で行く、12日間にわたる「日本一周の旅(東日本・西日本編)」を提案。98万円~という豪華クルーザーも顔負けの旅行代金から、その自信のほどがうかがえます。また、同社では、星野リゾートが展開する「界」に宿泊するプランなども提案。こちらも2泊3日で18万円と高額ながら、売れ行きは好調です。
クラブツーリズムでは、バスに乗ること自体が目的となるような、世界でたった一台の「クラブツーリズムファースト」を展開。特筆すべきは、車内後方にしつらえたバーカウンターです。カフェタイムを設け、オリジナルブレンドのコーヒーなどのソフトドリンクを提供。バスの旅をさらに快適なものにしています。手がけたのは、JR九州の新幹線800系、クルーズトレイン「ななつ星in九州」など、数々の車両をデザインした水戸岡鋭治氏。こちらも座席数は同じく18席。バスのラグジュアリーな雰囲気にふさわしい高級ツアーを続々と企画しています。
3つめに紹介するのは、JTBが関西発着の国内の高級ツアーに向けて導入した「ロイヤルロード・プレミアム」。通常45人乗りの車両をわずか10席に絞りこんでおり、飛行機のファーストクラスさながらの豪華さです。70歳を過ぎ、国内旅行にシフトチェンジした団塊世代を取り込むのが狙いで、2020年の3月までで約1,000人の利用を目指しています。
はとバスが仕掛ける高級日帰り旅
ラストに挙げるのは、東京観光の大定番、はとバス。一時は倒産寸前に陥りましたが、辣腕社長と社員の努力により、奇跡のV時回復を果たしました。この話題はテレビなどでも何度も取り上げられ、バスの旅のポテンシャルの高さを感じさせる一因となっています。はとバスでは数年前より、高級バス「ピアニシモIII」の運行を開始しました。
黄色のイメージが強いはとバスですが、ピアニシモIIIは高級感漂う黒い車体。「貴賓席の旅」と題した上質なツアーを提案しています。特徴のひとつが、日帰りプランが充実している点。日帰りながら、それぞれのスポットの滞在時間が長めに設定されており、食事や温泉をゆっくり楽しめます。価格も抑えめで、大半が2万円以下。高級な旅をリーズナブルに味わえます。
これまでは「安かろう悪かろう」のイメージも否定できなかったバスの旅。しかし、これからは高級旅行の代名詞となる日がくるかもしれません。
文・J PRIME編集部/提供元・J PRIME
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